1、ラブレスパロです。
2、ラブレス二人組=バクラ(戦闘機)&王様(サクリファイス)
 ビラブド二人組=遊戯(戦闘機)&獏良(サクリファイス)
3、そこはかとなく色々矛盾してます。
4、超断片的。
5、器たちが黒すぎて怖い(かわいい器好きな逃げて!!)












































「バクラに会ってきて、遊戯くん。
 僕のバクラに」

 少年は笑ってそう言った。
 嬉しそうに、青白い肌を少しだけ血の気を取り戻していた。
 対する少年も、また笑う。 

「君の、バクラくんにね」
「そうだよ、遊戯君。
 僕はね。 ただバクラに愛されたいだけなんだ。だけど不安でしょうがないから、試さずにはいられない。
 これは普通のことだよね?」
「君の言ってることはいつも普通に聞こえるけど、本当はどうなのかなあ?」
「普通だよ。あたりまえのことしか言ってない」
「そもそも、僕は愛されたいとか愛したいとか、そーゆーのよくわかんないな」
「愛って言うのは許すってことだよ。ありのままの僕を許して受け入れてくれることが、愛だよ」
「それ、結構重たいよね……。
 どうして君はあんな人にそんな重たい要求するのかな」
「仕方ないじゃないか、この世に二人しか人間がいないなら」

 不思議そうな少年に、嬉しそうな少年は、目を伏せ、陶酔するように呟いた。


「世界に、僕とバクラふたりっきりだから、僕にはバクラしかいない」


 その言葉に一点の嘘も濁りも躊躇いもなかった。
 笑みの奥の真剣な瞳が、それを心の底から言っていることだと告げている。

「……えーっと、世界に二人っきりって、たとえば僕は人外?」
「かわいい猫も優しい犬ももちろん必要だよ。
 好きだけど、それは人間への愛情とは別でしょ?」
「バクラくん(人間)、君(人間)、僕(猫)、城ノ内くん(犬)ってとこかな……ひどいなー」

 ニコニコと場違いに笑いながら、嬉しそうな少年は言う。

「おしゃべりはもういいから、行こうか、遊戯くん」








「僕の名前はBELOVED。  この名前が僕に味方するよ」


「バクラ、なんで名前が二つあるんだ。お前も相棒もBELOVEDなのか!?
 名前は唯一無二じゃないのか!?」
「だって、バクラくんは偽者だから」
「違う!! 相棒、お前には聞いてないんだ……少し黙っててくれ……」
「てめえが――王様が決めてくれれば、
 王様が認めてくれれば、王様が許してくれたら、王様が求めてくれたら――アテムが思い出してくれれば、俺様はアテムのものになれる」
「やだなあ、また名前連呼?
 バクラくんは都合のいいように君を動かしてるだけだよ」
「俺は……お前の力になる。
 お前は俺の戦闘機だ。たった一人の……LOVERESSの戦闘機だ」
「もう一人の僕!! 余計なことしなくていいよ!!」
「これは……お前のことを利用しているか……?」





「そんなこと、ねえよ」

 彼は、嬉しそうに笑った。


 想像以上に器’Sが黒くなって怖かった。
 王様とバクラが愛無きで、器’Sが愛されし者というのは、かなりハマリ役ですよね。
 ちなみに、以前リボで書いたのの使いまわしですが、ちゃんと漫画見て、描写も色々考えて書きました。



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