擬人化ゾーク兄弟の三男×六男です。バクラとか関係なし。
擬人化ゾーク設定を見てOK!! っと思った方だけ見てください。
六男はリンクの方にいらっしゃいます。
いたいいたい。
闇の中で声がする。
いたいいたい。
その幼い声は淀んだ闇を震わせて響く。
いたいいたい。
闇はどこまでも続き、どこまでも繋がっている。
だから、その声が、一つの闇の部分に届くこととてあるのだ。
深淵の傍で、まどろむ一つが目を開ける。
赤々と濁った瞳が動き、ふっと、薄い膜のような感触を突き抜けた。
いたいいたい。
声がする。
その苦痛に引き寄せられるように、闇は蠢いた。
(近いものがいる)
そう、感じた。
自分に近いものが、自分と根で繋がるものが居る。
近いもののか細い悲鳴と気配を頼りにまるで水もに顔を出すように闇を書き分け、自らの姿を顕現させた。
まずは、手。
子どもの小さな、褐色の手。指先一本一本を確認し、ずるずると肘から肩を空間に現した。
そこからは、あっという間で、胴が現れたかと思えば首が、顔が、前進がずるりと這い出しふるっと、頭を動かす。
それは、少年の姿をしていた。
黒い髪に、赤い瞳。褐色の肌に整いすぎて恐ろしい顔には、なんの表情も浮かんでいない。
少年の形をとりながら、ソレはどこまでも異質に存在し、空間を揺らした。
あまりの強大すぎる力が、世界そのものに影響を与えているのだ。
ふらつきながらも、少年が立ち上がる。がつんっと、空間がシェイカーのように揺さぶられた。
けれど、少年は気にしない。周囲をぐるりと見回して、耳をすませた。
だが、空間が揺れたせいか声が聞こえない。
少し考えて、少年は自分の影をべりっと引き剥がした。
それだけで、空間の揺れは収まり、少年の巨大な気配が弱まる。
静かになった空間を、ぺたりと裸足で歩き出した。声は聞こえなくなったが、まだ気配がある。
近づく先には、濃い闇。
気配はそこから感じられるようで、じっと、赤い瞳で闇を見つめた。
しばらくぼーっと見続けていたが、不意に、その闇に、手を伸ばす。
本来ならば、触れられるはずのない闇を掴み、引いた。いや、その込められた力を考えれば、引いたというよりも、掴んで投げると言った方が適切だろう。
闇は簡単に引きずられ、音もなくたたきつけられる。
どろりとした闇が、次の瞬間、一つの形を作った。
黒い髪に、赤い瞳、年の頃なら少年とそう変わらないだろう子ども。
ただし、ただの子どもとはいえなかった。
なぜなら、子どもには四肢も、右目もなく、その首には闇によく似た蛇が巻き付いていたからだ。
そして、驚いたように一つだけの瞳で少年を見つめている。
少年はその眼差しを受けながら、口を開いた。
「……初めまして」
子どもは答えない。
この、よくわからない少年がなぜここにいるのか、どうして自分が人型をとっているのか、そして、少年からなぜ自分と近い力を感じるのか、疑問ばかりが浮かんで混乱しているのだ。そうでなくとも、喋ることと考えることの苦手な子どもの許容量を越えている。
「余が、今の所、兄弟の三番目だ、六の弟よ」
弟。
その単語に首を傾げる。
自分は、弟だったのだろうか。そもそも、兄などいたのか。
まだ疑問ばかりが膨れ上がる。
口を開くが、何も言えないでいると、兄と名乗る少年も何も言わない。
何を考えているかわからない赤い瞳は、何の感情も意思も伝えてこない。
長い、長い沈黙だった。
どちらもぴくりとも動かず、物音一つたてない。というよりも、子どもの場合、動く四肢がないためたてられないというのが正しいだろう。
奇妙な雰囲気の中で、少年がやっと口を開いた。
「喋れない、タイプなのか?」
子どもが首を横に振る。
「しゃ……べれ、る」
「そうか」
あっさりと相槌を打つ兄と名乗る少年は特に何か思った様子もなくまた口を閉じた。
今度はじっと、空虚な瞳や、欠損部分を見る。
「痛いのか」
不意の問いかけに、答えられない。
「手足は、痛いのか」
「い……たい……」
「なるほど、やはり、あの声はお前か」
兄と名乗る少年は、足を踏み出して子どもとの距離を縮めた。
そして、無表情のまま、告げる。
「どうせ片方だけの目だ、無くなっても支障あるまい」
理解できなかった。
突然少年は子どもの体を体を蹴り飛ばし、馬乗りに抑え付ける。
そんなことをしなくとも抵抗しようが無いというのに、まるで見せ付けるようにゆっくりとその幼い手を伸ばした。
まだ柔らかな、穢れたことなど知らないのだと勘違いしてしまいそうなほど、小さな手。
しかし、その手は残酷に躊躇無く、片方しかない瞳の瞼に突き刺さり眼球に到達した。指を少し曲げれば簡単に瞳を抉り出す。
「ひっ―――!?」
激痛に、悲鳴を零れた。
抉り出した瞳を摘み、少年はやはり無表情に見下ろす。
そこには、喜びも悲しみも怒りも罪悪感も高揚感もない。ただ、気になったからやってみただけ、そんな観察者の冷たさがある。
無い手足をぱたぱたと小さく暴れさせるが、意味はなく、少年は一つしなかった。
両方が空洞となった目は、もう目としての機能を有さない。
「痛いか」
首が縦に振られる。
「め……かえし……いた、い……」
少年は、しばらく眼球を見つめた。
赤い、赤い眼球。
手の中で転がし、何かを考えるように、そのまま手を閉じた。
ぐちゃり。
赤い眼球は黒い闇色の液体へと変わり、少年の褐色の腕を伝った。
「め……!!」
なんとか起き上がろうとする子どもの首を少年は抑えつけた。
その幼い体のどこから出ているかわからないというほどの圧迫感に、呼吸を奪われる。
呼吸などしなくともよいのだが、苦しいものは苦しく、蛇がその手を噛もうとするが、簡単に潰された。
「返そう」
左の瞼に手をあてた瞬間、子どもの目が圧迫される。
それだけではなく、脳へとなにかの触手が蠢く感触が這いずりまわり、虫が頭蓋骨の内部をわしゃわしゃと犯すように痛みとも嫌悪とも言える感覚がを襲った。
悲鳴すら許さないその圧倒的な感覚は、子どもの体を激しく痙攣させる。
開かれた唇から、飲み込めない唾液が溢れる。
やっと、子どもの体の自由がきくようになったのは、少年の手が遠ざかったときだった。
「い、いた、いたい、いた、いた、たい……!」
じくじくとまだ内部に残る痛みに悲鳴をあげる。
確かに、左目はなおり、視界は戻ったが、違和感は拭えない。ぼろぼろとそこから涙が溢れ、頬をぬらしていく。
その悲鳴を聞き、涙を見下ろしながら、初めて少年は表情を動かした。
うれしそうな、たのしそうな、しかし、どこか歪で偽者の笑み。
ひっくっと、子どもはしゃくりあげる。
「いい声だ」
すいっと、少年は顔を近づける。
何をされるか理解する前に、唇が重なった。体温のない感触だけが伝わり、次の瞬間には舌に似た湿ったモノが唇を割る。
ずるりとした感触はあっという間に口の中を別の生き物のように暴れ周り、舌が吸われた。
なんとか口の中だけでも抵抗しようと舌で抗うが、それより早く絡めとられる。
「ん……ふっ……ぐっ……んん!?」
がりっと、舌先を噛み千切られる。
口内に広がる味。千切れた舌先を舌で弄ばれごくりっと、飲み込まれた。
それでも、唇は離れることなく、息もできない子どもは、ただただ、少しだけある手足を暴れさせることしかできない。
泣きながら首を動かそうとするが、それは喉を抑えた手に邪魔される。
「……っ、なるほど、これが兄弟の味か……」
やっと唇が離されたとき、少年は興味深そうに呟いた。
唇についた血を舐めて拭うと、少し体を浮かせる。
びくっと子どもが怯えた瞳で少年を見た。次はなにをされるのかと、恐れている。
その表情に、少年はますます笑った。
嗜虐的な、虫を殺す子どものような笑み。
ぞっと、子どもの体を滅多に走ることのない恐怖が襲った。
体を闇にして逃げようとするが、なぜかできない。
否、させないのだ。
いつしか子どもの体は、見えない力に抑えつけられている。その力の出所は、目の前の少年。大いなる本体と、ほとんど同じ何かを感じさせた。
「……っ!!」
少年は体を下にずらすと、ほとんどないに等しい子どもの足を広げさせる。
慌ててなけなしの足で閉じようとするが、無理矢理こじあけられた。閉じたところで意味はないのだがそれでも、ぱたぱたと短い足を暴れさせる。
「ほう……」
少しだけ、驚いたような声。
なぜなら、そこには女性器と男性器の両方が存在していたからだ。
「アンドロギュヌスか」
子どもはいやいやと首を振る。
だが、そんなことを気にすることなく、少年は観察するように見、指で触れた。
びくりっと子どもの体が強張る。
「どちらも、機能しているのか?」
まるで初めて買った電化製品をいじるように、淡々とソコに触れる。
つつっと指でなぞれば、言い知れぬ感覚に子どもは身を捩った。
指は止まることなく男性器も女性器もいじり、ぬるりと透明な液体を溢れさせた。
「ぁ……」
「何を恐れる必要がある」
「………っ……!」
「余たちは、元々同じもの、何も、恐れる必要は無い」
更に抵抗は強くなるものの、いつしか少年の影からずるりと這い上がる闇の触手に抑えつけられる。
女性器の筋を撫で、指がソコを開いた。
人目どころか、自分でも見たことのない場所を見られる嫌悪感に喉が引きつった。
眉一つ動かすことなく、少年は観察しながら、指で入口に触れる。
きゅうっと、内部が蠢き、指を拒絶した。
「…………」
しばらく考えて、片手を男性器に伸ばし、代わりに女性器に顔を近づけた。
抑えがなくなった足が閉じようと動くが、それより早く男性器を強く握られる。
「っ……っぁ!!」
それと同時に、湿った舌が入口から内部を舐める。
初めて受ける感触に子どもの思考は真っ白に染まった。
嫌悪か、快楽か、あるいはその両方かわからない感覚が下肢から脳へと突き上がる。
その間にも前をぬるぬるとこすりあげられぴりぴりとした痺れが渦巻き、涙を零させた。
巧みな舌づかいはいつしか嫌悪感を快楽に変え、悲鳴は喘ぎ声に近いものにすりかえられる。
「ひ、ぁぁ、ん……ふぁ、ああん……ぁ……」
逃げる腰を捕まえられ、邪魔な服を腹の上までまくりあげられる。
無防備なまでに反応する子どもを追い上げるように今度は男性器に口を、女性器に指を添えた。
「んぁ……」
くちゅりと十分に濡らされた中へ指が侵入する。
舌とは違う、硬い奥へと進んでいく感覚に、もじもじと腰を動かせば、口に含まれたソレを吸い上げられる。
「ぁぅ……ぁああああああ!!」
ぐにゃりと指が締め付けられると同時、口内に液体が吐き出される。
それを口で受け止めた少年は、動きを止め、体を起した。
中から指が抜かれる感覚に身震いしながら、少年を見る。
少年は口内の液体を飲み下すと、一言。
「両方とも、機能しているのか」
ふむっと、納得したように一つ頷く。
どうやら、それを知りたいがためだけに、子どもにあんなことをしたらしい。
そして、じっと見つめる子どもに、首をかしげた。
「どうした?」
何も考えていない、無表情な瞳。
喜びも悲しみも怒りも楽しさもなく、やはり、淡々とした虚無がある。
子どもは、何か言おうと口を開いた。
だが、すぐに閉じる。
体がだるくてだるくて、何かを考える気も、言う気も失せてしまったのだ。
ぐったりしている子どもを見て、少年は不思議そうに首を傾げる。
本当に、何もわかっていないのだろう。
「……隣接していた世界が、離れるか」
不意に、立ち上がる。
少年はしばらく何か考えるように虚空に手を伸ばし、おろした。
「余は、帰る」
きたときと同じように、ごくあっさりとそう告げる。
子どもは、そんな少年に、一言だけ投げつけた。
「さようなら……兄上様……」
「ああ、六の弟よ。また世界と闇の気まぐれに」
そうして、膜を突き破るように少年は消えた。
急にがらんっとした部屋の中、子どもの体は闇へと溶ける。
今まで、人の姿をはっきりとれていたのは、少年の力があってこそ。
本来、この世界の邪神は人の形をとるのが苦手なのだ。
まどろむ闇の中、六番目の邪神は静かに眠りについた。
「あれ……ゾーク、どこいってたんだ?」
この世界の邪神の忠実なる下僕は問う。
「弟に会いに」
「……あんた、弟までいたのか……」
「ああ、会うまで、俺も知らなかった」
「はあ?」
「余は、兄弟の感知能力は優れていない……だが、感覚的に六番目だと思っただけだ。相手も否定しなかった」
「適当だな……楽しかったか?」
「他の兄弟の体を調べれたということにおいては、有意義だった」
「しらべ……?」
「ああ、痛覚の確認と体液の摂取を……」
「なんか、嫌な話な気がするのでもういいです」
というわけで、三男×六男かいちゃいました!!
うちのゾーク様と、ツミ様のお宅のゾーク様です!!
手足も片目もないというかなりの萌え設定の持ち主。
いきなりおしかけていきなり暴力ふるっていきなりレイp寸前までやっていきなり帰ってます。
なんという最低な邪神。邪神なのでしかたございません。
うちの邪神の大本は「狂気」と「興味」そして奪うこと。ゆえにこんななりました!!
実は、他の兄弟も色々調べたいなーっとは思っています。皆様、逃げてください。
三男×六男の素晴らしいところは、ショタと見かけが子セト子バクってところです!!
すみません><色々本当にすみませんでした!!><
もう二度とやらないなんて嘘はつきません!! またやらしかします!!
やりたかったけど、やれなかったこと。
・挿入して「まるで一つに戻ったようだな」とか言っちゃう三男。
・六男だっこする三男。
・六男のことを色々報告して次男と長男をぎょっとさせる。
・六男のひんにゅうを……。
わあい、管理人最低★