目の前で止まった電車に少女と少年が乗り込む。
電車の中はすでにかなりの人の量で、押し潰される心配はないものの、動きにくい。
「結構、遅くなったな」
そう呟いたのは、制服姿の少し背の高い少女だった。
傍らの背の低い少年に視線をやれば、目が合い、頷く。
「だな」
降りる駅が遠いためか少年と少女は邪魔にならない程度に奥へと移動していく。
うまく反対側の扉の前まで行くと少女はつり革を、少年は傍らの手すりを掴んだ。
ガタンガタンと揺れる電車の中で、外に視線をやれば、少し日が傾いている。
「日が暮れる前に帰れるといいな」
「あんま遅くなると兄貴に怒られるっつってるのにあんたがもう一回見たいなんて言うから……」
「天音ももう一回見たがってただろ?」
「……だって、あの映画はこの辺りじゃなきゃやってねえし……」
電車が止まる。
数人が出て行ったかと思えば、その倍ほどの人数が入り込み、ぎゅうっと体を押した。
自然と少年と少女の間にあった距離は縮まり、体の一部密着する。
少女が思わず顔を歪めた。
「きつっ……」
姿勢を変え、少し余裕を作るが、それでも狭さは変わらない。
ふわりと少女の髪の匂いがする近さで、少年はふと、手を動かした。
少女の少し長めのスカートに触れ、撫でる。
「……?」
姿勢を変えるために当ったのか、それとも故意にやったのかわからず、少女の視線が少年に向いた。
少年が笑って、少女のスカートのサイドを探るように撫でる。
「おうさ……?」
問うより早く、スカートのホックに指が触れた。
外されるかと慌ててとめようとするが、手がうまく動かない。
後ろの乗客の背に辺り、視線が向けられる。
「あ、すみません……」
謝るとやれやれと言った表情で視線が戻る。
少女は少年をにらみ付けた。
けれど、少年は笑いながらホックから下を撫で、チャックに手をかける。
「まっ!」
叫びかけて口を閉じる。
近くにいた乗客たちの視線が集まったからだ。
口を閉じ、無言でとにかく手を止めようと腕を掴む。
しかし、その時にはすでに手は開けられたチャックから中へと侵入していた。
スカートの中、もぞりと太ももを撫でる。
敏感な体が震えた。
さらさらと肌触りのいい細い足を円を描くようにさすられる。
激しく振り払うことも暴れることもできず、腕を強く握るが、手は器用にスカートの中を探り、下着の線をなぞった。
「今日は、下着しかはいてないのか……」
無意識に背中が丸まったところを、耳元で囁かれた。
かっと頬に血が集まり、体温が上がっていく。思わず、ぎゅっと足を閉じる。
けれど、その反応を見越したかのように手はうち太ももへと向かっていた。
「王様、やめ……」
小声とともに小さく首を振るが、手はとまらない。
閉じられた足の隙間に指をさしこむと、柔らかい足の間を強く突き上げた。
びくっと体が跳ねる。
ちょうど指の腹が足を閉じても守れない芽を押したのだ。
「だ、め、やめろ、やめろって……ここ、ど、こだと……ん、ひゃ、ぁ」
そのまま軽く指を折り、芽を刺激し続ける。
咄嗟につり革から口へと手をあてて声を抑えるが、指は止まらない。
最も感じる部分を集中的に攻められ、体から力が抜け、火照っていく。
口を抑えているせいでうまく呼吸できず息も荒く身を捩った。
断続的な指の動きに下着と肌がしっとりと湿る。
「下着越しに触っただけでぬれてるぜ……?」
くすくすと、耳元で嘲笑に似た響きで囁かれる。
いつのまにか滲んだ涙で視界がぼやけた。
「ん、ぃゃ……ぁ、ぁ……」
「電車の中でこんなに感じて、いやらしい奴」
「おうさ、やめ、て、やめ……やだ……」
「嫌なのにこんなに感じてるのか?」
がくがくと震える足を無理矢理広げられようとして慌てて力をいれる。
けれど、強く指先で芽を潰され弄られると足を崩しかけた。
下着の濡れ具合に比例するように体は火照り、指の感触に奥が疼く。
少年の指に慣れた体はすでに反射のように少女の体を蝕んだ。
「ゃ、ほんとに……ゃ、んんんっ!」
がたんっと電車が揺れた瞬間、一際強く芽を刺激される。
なんとか指を噛んで声を抑えたものの、体の疼きが強く湧き上がった。
もっと、強くしてほしい、激しくかき回してほしい。そんな、目もくらむような衝動が突き上げる。
けれど、ここで許すわけにはいかなかった。
ここは電車の中で、しかも衆人環視の中。
首を振って抵抗するが、気づけば足を小さく開かされていた。
「ふっんん……!」
歯が手に食い込み痛い。
けれど、その痛みがなんとか自分を保たせる。
下着をずらされ、指が直接触れた。
「おぅ、さぁ……ん、ぐ、ぅ……」
「もっと、足開けば、指をいれてやるぜ?」
「っぃゃあ……」
ぬるぬると指が下着の中を這い回る。
入口を指が入らない程度になぞり、芽をこすった。
焦らすようにじわじわと溢れ出す液体を指に絡めて滑りをよくし、足を開かせようと撫でる。
内股に液体をこすりつけられ気持ち悪い。
それでも必死に抵抗すれば、角度を変えて芽や周囲を弄ばれる。
「ぁっぃ……ん、んん!」
ますます体がいう事を聞かず、腰が砕ける。
その拍子に後ろの乗客に体が当った。
乗客が振り向いた、
「!」
「すみません」
瞬間、少年が少女の後ろに回るように動く。
「連れが調子が悪いようなので、少し構いませんか?」
乗客の視線を向けた先、今にも倒れそうに足を震わせ、肩で息をしながらうつむく細い少女がいる。はきそうなのか、口元を手で抑える姿はひどく弱弱しい。
少年が何度か背を撫でても落ち着く様子のなさに、少しだけスペースが空いた。
「おろさなくて大丈夫か?」
「ええ、もうすぐ降りるので」
「気をつけろよ」
「ありがとうございます」
にこやかに答える少年に、少女は内心はらわたが煮えくり返りそうな思いに駆られる。
よくもいけしゃあしゃあっと!! っと叫べたら叫んでいただろう。
だが、今はそんな場合ではない。
口を開けばおかしな声が出てしまいそうでたまらないのだ。
後ろに少年の熱をぴったりと感じた。
スカートが持ち上げられる。
横から見られると振り返ったが、近くの席に座っている乗客は、寝ているのか目を閉じていた。
足と足の間に少年は足をいれ、開かせる。
「っ……っ……!?」
扉にもたれかかり、手を更に強く噛み閉めた。
差し込まれた手が、また下着をずらし、入口を丸くなぞる。
ひくりっと、中が締まった。
後ろの乗客を気にしなくてよいと思うと、じりじりと欲が競りあがる。
腰が微かに揺れ、足が無意識に開いていく。
「ん……!」
くちゅっと、浅く指が中に入る。
待ち望んでいた感触にごくりと喉が鳴った。
しかし、その指はすぐに抜かれ、前をいじられる。
「ぁ……なん、」
「よく考えたら、もうすぐ降りるからな」
外をちらっと見れば、見慣れた光景が広がっている。
いつの間にこんなところまでっとなぜか残念な気持ちが広がった。
その思いを振り払うように激しく首を振る。
「だった、らぁ……もうやめぇ……」
激しいブレーキ音と同時に、車体が揺れた。
同時に、入口を撫でていた二本の指が一気に奥まで突き上げた。
少女の悲鳴は、他の乗客の悲鳴に混じって掻き消える。
目尻にたまった涙が一気に溢れ、床に落ちた。
「っ!! っ!! ふぁ……!!」
ぱくぱくと口を開いたり閉じたりを繰り返し、呼吸とともに衝撃を逃がす。
ほとんど折れてしまった足を少年は支えて、体勢を立て直す。
奥までしっかりと指を受け入れたそこは、柔らかく複雑に蠢き、締め付けた。
乗客たちが疑問の声をあげた頃、アナウンスが響く。
「ただいま緊急停止中です。原因を調査中です。しばらくお待ち下さい。」
しばらく電車が動かないことを示すアナウンス。
少年は、震える少女に声をかけた。
「どうする?」
少女は、はあっと、息を吐き出した。
「おうさまぁ……」
かぼそく甘い声は、車内のざわめきによって他に届かない。
熱に潤んだ瞳で振り返り、少女はその唇から言葉を吐き出す。
「もっと……」
我慢の限界だった。
散々焦らされた体は拒絶という言葉を忘れたかのように刺激を求めている。
少年は、笑みを濃くした。
熱い中で、指を折る。
少女の唇が、悦びに歪んだ。
じゅくじゅくと疼くそこは更に刺激を求めるように足を開き、腰をすりつける。
「天音、あんまり暴れると周りに気づかれるぜ?」
「ひゃぁぁ、ん、ぁ、わかって、るぅ……」
中で指をばらばらに動かされながらも、足に力を込める。
なんとか立っているように見せながら、体は敏感に反応していた。
小さな水音が、足の間で起こる。
「こんないやらしい音、他の奴に聞かれたらどうする?」
「ふぁ……ゃ……あは……」
「ほら、天音、声、大きくなってる」
「ん……」
わざとらしく、中で指の動きを激しくする。
くらっとふらつく体を支えて、追い詰めるように耳元で呟いた。
「いつもより、感じてるだろ?」
「そんなことな……ぁ……ぃ」
「嘘つかなくていいぜ。ほら、ここはこんなに締め付けてるし……下着から染み出して足までぐちゃぐちゃだぜ」
「言う、ひゃあぁ、ぁ、言うなぁ……」
もう一度、手を噛む。
さっき噛んだ場所は赤く、くっきりと歯形を残していた。
しかし、それでも声を全て抑えることはできず耐えられない。
「おい」
いきなり、背後から声がかかった。
すぐ後ろの乗客が小さく振り向き、口を開く。
「止まっちまったが、そっちの子は大丈夫か?」
どうやら、心配しているらしくなんなら車掌に言うかという言葉を、少年が遮る。
「少し苦しいらしいですが、大丈夫みたいです」
話しながらも、指は抜かず、動かし続ける。
少女はそれに必死に耐えながら、顔を見られないように俯く。
「なあ、天音」
心臓が縮まるような思いで無理矢理、首を縦に動かした。
きゅううっと、内臓が締まる。
もしも、バレたら、そう思うだけで怖くてたまらない。
「そうか、早く動くといいな」
「そうですね」
後ろの客が視線を戻すと、一気に体から力が抜けるのを少女は覚えた。
しかし、まだ油断はできない。
「今、中、すごく締まったぜ?」
「言う、なあ……」
しばらくして、またアナウンスが響いて電車は動き出す。
その間もずっと中をいじられ、少女は限界だった。
「……もうすぐつくし、イくか……?」
「え……?」
そう言うとほぼ同時だった。
指が激しく奥を突き上げたかと思うと、ある一点を強く突いたのだ。
そここそ、少女の最も弱い場所。
何度も何度も何度も突き上げられれば、快楽が背筋を今までとは比較にならないほどの速さで駆け巡る。
がりりっと噛んだ手から血の味がした。
ガタッン。
そして、電車が止まった瞬間、少女は声もなく絶頂に達した。
そこまで声を抑えきったのは少女の凄まじい精神力のおかげだろう。
ただし、その表情は呆然とし、固まっている。
少年は少女が達したのを指と体の震えで感じ、指を抜いた。
少女の液体でぬるぬるの指を、口に運ぶ。
「天音、帰るぜ」
その手を掴んで、引く。
少女はがくんっと、人形のように崩れ落ちそうになりながらも、なんとか歩いた。
つつーっと、足を液体が伝う。
それが冷たくて、気持ち悪い。
けれど、人混みの中、出ないわけにはいかなかった。
ふらつく足を支えられ、なんとか駅の中に降り立つ。
座り込みそうになるのをなんとか誘導され歩き続ける。一歩踏み出すたびに、びしょびしょの下着が張り付く。
「おうさまの……バカ……」
「途中からもっと、って言ったのはお前だぜ」
「バカ……」
袖で涙を拭い、睨みつける。
「バカ……」
少年は苦笑し、少しだけ人気のないところへ手を引く。
そして、誰もいないことを確認すると、少女の唇を奪った。
「ん……」
舌をいれ、ひとしきり味わうと、笑う。
「やっぱり、たまにはああいうプレイもいいけど、キスできないのが欠点だぜ」
「バカ……バカバカバカバカ!!
いいわけあるかー!! すっげえ恥ずかしかったし怖かったし下着濡れたし最低だー!!
死ね!! もうあんたと絶対でかけないからな!!」
そう叫ぶと同時に、少女の見事なアッパーが少年のアゴに決まった。
ついに痴漢プレイをやらかしました……。
相手が天音ちゃんだったので、王様まだまだ生殺しということで、指だけ!
指だけでどこまで書けるのか、そんな意味のないことに挑戦する私。アホである。
エルナちゃんなら、いれてました(なにをさ!!)
なお、私は実は電車に全然乗ったことないので、結構適当です。すみません。
とりあえず、微妙な言葉責めとスカートまくりあげが書けてよかったです(おい)
ボキャブラリー少ないと言葉責めに幅がなくて悲しいです。
後、羞恥プレイとおねだり。王様に散々調教された体は素直です。
でも、まだ処女。処女です(こだわり)