「王様、神官様、俺は重大な事実に気づいちまったぜ」
「なに!? どういうことだバクラ!!」
「どうした。どうせくだらんことだろうが」
「すごい温度差ありがとう……で、まあそれはおいといて、ここのサイト名なにか知ってるか?」
「サロメ症候群だぜ!」
「センスのない管理人が首にこだわる貴様をサロメと見立てた浅はかなサイト名だな。
ちなみにサロメとは新約聖書の一篇で洗礼者ヨハネの首を求め、王の前で踊った女だ。それをを歌劇や舞踏、あるいは書物などの媒体を通して知っているものも多いだろう。管理人も書物派だが。
ふん、自分に気のない男にふられた腹いせに父親に首をねだるとはおぞましい」
「いや、解釈ちげえと思うけど……まあ、そんな感じだよな……。
でもよ、今までその、洗礼者ヨハネ」
「ヨナカーンと呼ばれることもある」
「そいつ不在っていうので、王とサロメの一騎打ちだったんだよな」
「そうだぜ?」
「で、これを見てどう思うカップリングなりきり100の質問2」
「羨ましいぜ!!」
「気持ちが悪い」
「お前ら実は従兄弟とか嘘だろ」
「残念ながら、真実だ……」
「セッセト、なんでそんな沈痛な表情なんだ!?」
「胸に手ぇ当てて考えろ、でよ、傾国上等4こっちも見てくれ」
「羨ましいぜ!!」
「気持ちが悪い」
「おんなじ反応かよ。で、俺は重大な事実に気づいたんだ」
「前フリが長い」
「管理人に言えよ。
――セト、お前ヨナカーンじゃねえ?」
「………」
「………」
「………」
「どどどどどうする!! 役者が揃っちまったぜ!!」
「とりあえず、俺はセトの首を落とすべきか!?」
「れれれ冷静になれ!!」
「なっなんか悲劇か喜劇起こさねえと!!」
「変な使命感に襲われるな!!」
「というか、王とサロメの一騎打ちじゃなくなってるぜ!!」
「つーことは、王とサロメとヨナカーンの3つ巴?」
「俺を巻き込むな!!」
「どうするよ」
「ひっひとつだけ手段が!!」
「なに!?」
「気づかなかったことにする」
「………」
「………」
「………」
「では、私は仕事に」
「じゃあ、俺はちょっくら盗賊してくる」
「ああ、俺もちょっと玉座へ」
こっこれからも、王とサロメの一騎打ち(時々ヨナカーンで)
しかし、王様がただセトの首を落としたらサロメじゃなくて違うお話しですよね。
いや、落とす予定はないです☆(たぶん)