1、現代パラレルっぽい感じです。
2、王様のダメ度が高すぎる。
3、しかも、バクラのダメ度もはんぱない。
4、監禁されてます。
5、ギャグに見せかけて微妙なライン。






















































 現在、ペット生活2週間目の俺様です。
 なんといいますか、話はさかのぼること2週間と1日前、ちょっとヤンチャでちょっと人生舐めてた俺様は兄貴とケンカして家出しました。
 行くアテがないわけじゃなかったんですが、そういうとこはすでに兄貴の手が回ってるし、妙に説教くさいので金を稼いで適当にホテルにでも泊まることにしたんです。
 ちょっと気の小さいのから巻き上げてたらよかったんですが、俺様ちょっとした一時の若さゆえの過ちでたまーに男のナニ咥えて稼いでまして、その日もそうすることに決めました。
 自分でも言うのはなんですが、俺様女にもモテますが、男にもモテやすい美形らしくまあ、男に声かけられることもあります。普通はそういうやつは丁重にボコった上に金をむしりとってやることが普通でした。でも、俺様が初めてナニ咥えた奴はちょっとその頃の俺様にとって超大金を提示してきたし、それなりに顔もよかったからやってやったんですよ。一度やっちゃえば人間の心の箍って妙に脆くなる物で、気が向いたら俺様はそういう稼ぎ方もするようになっていました。
 たぶん、兄貴の「もっと自分を大切にしなきゃだめ」とか言う言葉に反発したかったんだと思います。ああ、でも、本当に今思えば兄貴は正しいとわかりました。
 けど、ちょっと俺様を責めるのは待ってください。そりゃ俺様だって十分常識外れでしたが、まさかそれ以上の存在がそうそういるなんて思えないじゃないですか。しかし、いたんですよ。

「お前、いくらだ?」

 それは、とりあえず今日のホテル代でも稼ぐかと適当にナンパした奴のが終った後でした。
 変な趣味の奴で俺様に飲めとか言ってきたのでまあ、別料金とって飲んでやったんですが、もう喉が最悪。
 しかし、ジュース買おうと思ったら小銭がないんですよ。
 ちょっとアレな顔だったからコンビニにも入れません。
 万札握って悩んでたらそいつは声をかけてきました。

「お前、いくらだ?」

 俺様は2回言われて気づいて顔をあげました。
 たぶん、今さっきの見てて声をかけたんだろうなっと思いました。
 過去に帰れたらそこでそいつをどついて過去の俺様を救出したいです。けれど、過去は戻りません。悲しいことに!!
 すぐさまジュースが飲みたくて、金が手に入った後の俺様でしたから、妙に心が広く警戒心が薄れてました。まあ、そいつが若いこともありましたから金持ってなさそうだなーっというのも手伝って

「……5150円、150円前払いで」 

 まさしく、俺様の大安売りです。
 普段ならその3倍くらいふんだくってます。 
 そしたら、そいつはにっと笑ってサイフから150円出して俺様に握らせました。
 取引成立です。
 俺様はジュースを買って口をゆすぐとそいつについていくことにしました。
 認めるのは癪ですが、俺様はちょっと判断力と頭が悪かったし、シュチュエーションに、あれ? シチエーションだったかな。まあいいや。そういうのにこだわるやつだと思ったのでついていったんです。
 なんかついていったらやたらとでかいしキレイなマンションだし、なぜかそいつがエレベーター最上階のボタン押しやがって、その上そこから更に上の階へ連れて行かれたとき変だなって気づくべきでした。

 俺様が扉を閉めたが最後。

 アレ以来、俺様はその向こうへは行っていません。一歩も。
 いきなりなんか風呂入れだとかしっかりはみがきしろだとかお前は俺様のお母さんか兄貴ですかとか思いましたが風呂は要りたかったし、はぶらしはおろしたてだしまあいいかっと素直に従ったわけです。
 本当にその時の俺様はバカじゃないかと、過去に戻ったら殺してやりたいくらいです。
 その後、俺様がどうなったかを簡単に言うと、殴られました。ボコボコに。たぶん、まだちょっと痣くらいなら残ってるかもしれません。
 俺様も腕っ節は強い方だったんですが、不意打ちと、意外とそいつ強くて、鼻血は出るは口の中切るは足腰立たないわで最悪でした。
 喋れたんで

「なにしやがる」

 て聞いたら

「躾」

 とか言って笑いやがって。

「今日から、お前は俺のものだ」
「わけ、わかんねえ……」
「お前まるごと、俺は5150円で買ったんだ」
「……てめえ、兄貴とは別の類の電波か、死ね」
「聞いただろ、お前、いくらだって」
「それで普通身売りするか!!」

 いきなり俺様の脚掴んだと思えば………思い出したくないです。
 それからたぶん3日くらい、俺様はそりゃもう、筆舌に尽くしがたい扱いを受けました。
 更に殴られたり、縛られたり、触られたり、舐められたり挿れられたり……何をどこかには聞くんじゃねえ。
 あれだけ泣いたのは5歳くらいのときに親父が「お前とお兄ちゃんは実は兄弟じゃないんだよ」っと言われた時以来だと思います。なにが兄弟じゃないだ。アホか、鏡見ればわかるわ。
 3日目くらいでなんとか気力と体力が回復したから逃げようとしたら、俺様じゃ扉が開かないことが発覚。電話はそいつの持ってる携帯だけだと知ったけれど、それも指紋照合がないと使えないという頑固者。こうなったら飛び降りるかと下を見てやめました。たぶん叫んでも無理です。
 しかも、服盗られて、趣味なのかシャツ一枚の俺様。これじゃあうっかり外に飛び出すこともできません。
 家族が心配してるんじゃないかって? 家出記録1ヶ月の俺様です。後2,3週間は大丈夫なんじゃないでしょうか!!
 しかし、しかし、そんなことよりも俺様もっと困ったことが発生しました。
 どうにもこうにも、俺様ほだされてきているのです。
 こういうのをストックホルム症候群とかつり橋効果とか言うのでしょうか。
 あれから毎日やばいこともやらしいことも山ほどされてるのに、俺様ときたらインスタントに飽きたから料理作ってやってるし、外の話聞きたいから会話してるし、この前なんか不可抗力とはいえ自分から足広げちゃったし、兄弟紹介されちゃったし、今もあいつを玄関で待ってる状況です。
 落ち着け、落ち着くんだ俺様、時計とか気にするな。あっもうすぐ帰ってくる時間だ。今日はいつも通り帰ってくるとか言ってやがったよなって違う!!
 だって、あいつ言う事聞けばいい奴だし、外に出れないくらいしか不満なこともほとんどねえし、欲しいもん買ってくれたし、時たま寂しそうな顔してて、前きた兄弟が言うには……ってほだされんな!!
 そう思ってたら扉が開いて、王様――ああ、王様みたいに偉そうだからそう名づけました。そいつが入ってきて、ああ、何か罵声をぶつけてやらなければ。



「ただいま」
「おかえり、王様」



 兄貴――了、了、今すぐ、今すぐあいたいです。
 じゃないと俺様どうにかなってしまいそうです。
 とりあえず、罵声はキスの後でいいでしょうか?


 っというような連載小説が書きたいでs(撲殺)
 ボコられて縛られていやらしいことをされるバクラが……バクラが書きたいです。そしてほだされるバクラが……!!
 というか、王様マジ犯罪者。やってることはいつも変わりませんが……今回は監禁+暴力で更にダメ度アップ。
 管理人のダメ度も加速度的に上がります。
 とりあえず、実質的にバクラは150円で買われました。安いとかそういう次元じゃないですね。
 書いてもいいカナ? カナ?(だめです)
 バクラ一人称は勢いだけで書けてちょっと楽です。



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