※今までもしてますが、結構ひどいこと&ちょっとした嘔吐表現があります。








































 かしゃん。

「プレゼントだ」

 彼の華奢な白い首に鮮やかな銀が光る。
 それをただ目を開き、見ていることしかできなかった。
 抵抗しようにも疲労と痛み、そして昨夜の恐怖を刻まれたに身体は、まったく動かない。
 その銀をうっとりした目で見つめ、指で辿りながら笑う。

「似合うぜ」

 なにがだっと睨みつければ、次の瞬間体がひっくり返され、包帯を巻かれた手首と足首をつかまれる。
 しゃらんっと、手の中で銀の鎖が揺れる。細身だが、丈夫そうな鎖だった。そう、人間が足掻いても千切れそうに無いくらいは。
 昨日散々好きにした後ろをまたほぐし、ソレを、恐怖と屈辱を体現するようなその形の物を無理矢理彼に突きいれたのだ。

「いい子にしてろよ」

 その声を扉が閉まるのを見ていた彼は、なにもできず、入っているだけでも苦しいというのに、いきなり内部で振動しだしたソレに悲鳴をあげるしかなかった。



しゃらんっと、鎖が揺れる。



 薄暗い部屋の中、彼はそこにいた。
 不快な振動音と掠れた声、ぐったりと俯いた彼は静かに涙を零す。叫びすぎた声帯はすでに悲鳴すら出せなかった。
 ただ、ただ、今は目の前の扉が開くのを待つことしか出来ない。
 今、まさに彼は決して求めたくない相手を求めていた。いや、求めるしかないとしか言いようが無い。
 微かに、苦しさから逃れるために身を捩れば、しゃらんっと金属同士が擦れる音。

「ぅ……っ」
(なんで)

 思わず反らした喉から漏れた声。
 それと同時に見えたのは、銀の首輪だった。その首輪から鎖が背中で手足と繋がり、動きを束縛している。もしも足や腕を無理に動かそうとすれば首輪は彼の華奢な首を締め付けるのだ。
 そうでなくても、昨夜、縛られ血が出るまで擦れた足首や手首が包帯を巻かれているとはいえ、拘束具と擦れて痛いというのに。

「けほっ……」
(なんで、俺様、こうされてるんだ……?)

 自由にならない四肢と絞まる喉がもどかしく微かに身体をゆすったが、しゃらんしゃらんとこすれるだけで無意味だった。
 しかし、それよりも彼を追い詰めるのは、中に食い込む存在だった。
 昨日いれられたものよりも大きく長いソレは、彼の中で好き勝手に震え、その振動に身を捩れば内壁をぐりぐりと抉られ、たまらない。
 
「はぁ……」
(起きたら、変なゼリー食わされるし、首輪つけられるし、縛られるし、こんなもんぶちこまれるし……もう、わけわかんねえ……)

 もう、どれくらいこの状態で放置されているだろう。
 彼は考える。たった数分のようにも、何時間にも感じるような苦痛。
 そうできていないそこに異物がある痛み、嫌悪感、圧迫感、抉られる感触全てが拒絶すべ気持ち悪さを彼に与える。
 思わず床へ倒れこんだ彼は、喉にこみ上げるものを抑えることはできなかった。

「うぇ……」
(つーか、あいつ、なんでいないんだ)

 ごぼりっと、口から吐瀉物が吐き出された。
 固形のものが見つからないそれは床に広がり汚していく。口の中に残ったものを飲み込まないように吐き出し、口の中のすっぱさに更に涙が止まらない。身を捩り、吐瀉物から逃げようとするがうまくいかず、目の前でみせつけられることになった。
 首がこれ以上絞まらぬように背を無理にそらす体勢のせいか、殴られた部分が痛い。
 縋るように、扉を見つめる。
 早く開けと、現れろと何度も心の中で叫んだ。
 いたらいたで不快だが、いないと不安で堪らない。
 もしかしたら、自分は死ぬまでここに放置されるのではないかという考えがわきあがる。いやだ。それだけはいやだ。

「うっ……」
(なんで、帰ってこねえんだよ)

 こんなことになった元凶だというのに、顔も見たくないというのに、名前も知らない相手を何度も呼ぶ。
(はやくはやくはやくはやくこいよ。たのむから、わらってもいい、ののしっていいから、はやく)
 身を首が絞まらない程度に動かし、中で角度を変えるモノを締め付ける。また嘔吐感がこみ上げてきたが、今度は吐く物がないせいか抑えることができた。

「うう……」

 狂いそうになりながら必死に意識を保つ。
 いっそ、気絶してしまいたかったが、できない。
(いやだいやだいやだいやだいやだ、ひとりはいやだ。このままひとりはいやだたすけてたすけてたすけて)
 嗚咽を漏らしながら震える彼の耳に、小さな足音が聞こえた。
 ばっと、顔を上げる。その拍子に首が絞まったが、構わない。
 叫ぼうと口を開けたが、喉に痛みが走って咳き込んだ。ただ浮かべるその表情は、笑みに似ている。



「いい子にしてたか?」



 本来ならばその言葉はむかつくとか、気持ち悪いなどと思うところだが、その時は違った。
 彼は表情を明るくし、母親に見つけてもらえた迷子のような顔をしたのだ。
 しゃらんと無理をした鎖が揺れ、更に首が絞まる。それを見て、相手は少し驚き、首と手足を繋ぐ鎖を外した。
 首が解放されただけでだいぶ自由になった身体で彼は相手に縋る。内部で蠢くモノが気になったが、それよりも不安を解消された方が大きかった。

「吐いたのか」

 床の吐瀉物に目を向け呟いた瞬間、彼が瞳が怯えるように揺れた。それがあまりにも頼りなく弱弱しいので、相手は優しい指で縋る彼の髪や背を撫でながら、相手はそうっと顔をあげさせ、唇を奪う。彼は一切の抵抗もなくそれを受け入れ、むしろ積極的に舌を絡める。
 決して閉じられぬ瞳が、狂うように相手を求めていると告げていた。

「あっ……」

 唇が離れ、手が下に伸びる。
 いまだ振動を続けるソレに触れ、ぐりぐりと角度を指で変えた。

「ひっ、う、」
「ああ、喉が潰れたのか」  

 悲鳴をあげられない彼を見て判断し、中をかき回す。
 同時に、まったく立ち上がっていない前へと別の手を伸ばす。
 驚きに体が離されるが、相手は追いかけた。そのまま、強く握り締め、刺激を与える。

「んっ……!」

 いくら後ろを気にしていても、前への刺激はきいたようで、手の中でゆっくりとソレは膨らみ、透明な液体を溢れさせた。
 いやだとでも言うように身体を後ろに反らして逃げようとするが腰を中を強く抉られ身を縮めたところを抱き寄せる。
 その中で、なにかが、微かに変わったように見えた。
 息が荒いだけではなく、熱を持ったのだ。
 前を握ったまま、中のモノをいじると、びくびくと背筋が震える。

「気持ちいいのか?」

 否定するというよりも戸惑うように首が左右に振られた。
 まだなにかわかっていないという顔で、ひくりと反応する。
 しゃらしゃらと揺れる鎖の音が耳につく。

「とりあえず、いれられたままイくことを、覚えろ」

 涙で晴れ上がった目尻に口付け、相手は前と中を同時に激しく動かした。
 意味もわからず瞬きを口返す彼は、頭がぐらぐらし、遠のいていくのを感じる。背筋をぞくぞくと絶頂特有の感覚が襲う。
 胸の突起に舌を這わされ、痛む喉から声が漏れる。

「あ、う……ああ……」

 口を大きく開きすぎたせいか、唇の端が切れ、血が滲んだ。それを舐め、汗まみれの首筋を愛撫され、限界はやってきた。
 抱き寄せられているせいで限界まで勢いよく背をそらし、そのまま二人まとめて床へと倒れこむ。
 相手の手の中に白濁色を吐き出しながら、後ろの感覚に身を降った。こんな感じは、知らないと。

「いい子だ」

 声とともに中からずるりと抜き出され、また震えた。
 改めてみると生々しい形と振動に目をそらす。
 
「そのうち、後ろだけでイけるようにしてやる」

 声になにか反応したかったが、考えがまとまらない。
 相手は指で銀の首輪を愛しげに撫で、嬉しそうに、嬉しそうに呟いた。



「似合うぜ」



 なぜだか、彼は胸が熱くなるのを感じる。
 それは気のせいだと、目を閉じた。



 わあい、どんどんマニアックになっていきます。
 そして、バクラ泣きっぱなし。鳴きっ放し(黙れ)
 もっもう、管理人にいう事はないぜ!! 首輪とか鎖とかダイスキです。道具も!
 さて、人間は薄暗いところに手足を縛られて放置されとくと個人差はありますが数時間くらいでだいぶダメになるそうです。人間、心がダメになったところで慰められるとグラリときますよね。
 そんなわけで、バクラは体と一緒に心まで開発調教されているわけですが……。
 まあ、あれです、ちゃんと大安売り中で筆舌に尽くしがたいことをされたと書いてありますし、多少(?)ひどくても余裕です(ぇー)
 たぶん、3日目過ぎたら大人しい感じの路線に修正されるので、まあ、それまでは監禁鬼畜気味プレイをお楽しみください。
 ぬるいという方は管理人にネタプリーズ。
 えっと、管理人、好きなキャラの嘔吐は萌えます……エヘv



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