※暴力描写があります。
王様がマジ色んな意味でイタイタしいです。
「……5150円、150円前払いで」
チーン。お買い上げありがとうございます。
油断してるところで、後ろから足を蹴り付けた。
着替えはシャツしかおいてやらなかったから、下半身が丸見えで妙にマヌケだ。でも、晒される足の細さと白さは艶かしい。
咄嗟に受身をとったのを見て、中々反射神経はいいと思う、けど、たぶん頭が足りてないんだろう。俺はその背中を強く踏みつけて完全に地面につけてやった。
こういうのは最初が肝心だと相棒に聞いた覚えがある。顔を打ったらしく呻いているところに肺の上辺りを踏みつけてやった。息ができずもがいているところを足で蹴ってひっくり返したら涙目で睨まれた。ぞくっと興奮したので軽く頬を叩く。
すると、呼吸できるようになったのだろう、大きく口を開いたところで襟首を持ち上げて殴りつけた。切れた唇から血が滴り、その辺の女より白い肌に赤が映えてキレイだ。
薄い唇にその血を塗りつけ、混乱した顔の今度は目元を強く殴った。こっちの手も痛くなったので少し強すぎたかと思ったが、目に傷はついていないようで安心する。ただその下がかなり赤くなっていた。痣になるだろう。
覗き込んだ瞳は混乱が終わったのだろうあまりにもまっすぐで怒りに煮えていた。俺だけを見てる。嬉しくてたまらない。
思わず笑ったら怯えたように瞳が揺れる。それでも、そらさない。もっと俺を見ればいい。
もう一度殴ってやろうと思ったら、無防備だった足で背中を蹴りつけられた。驚いたけど、痛くはない。ざまあ見ろと浅かったという二つの感情が見て取れたので、一度襟首を離せばがんっと後頭部を打って痛みにのた打ち回っていた。
その間に足をかなり強く踏みつける。悲鳴。涙が零れた。更に腹を踏みつけて逆らうなと目で伝える。だが、予想通り反抗的な目でにらみ返された。
咳き込みながらも抵抗してくる腕を払い胸を殴りつける。アバラくらい折れたかもしれないが、丈夫そうだったので大丈夫だろう。
そのまま馬乗りになって頬を強く殴った。とりあえず、抵抗できなくなるくらいまで痛めつけてやろう。
気絶させないように殴りつけるのは得意だ。
だらんっと四肢を投げ出し、瞳に力のない相手を見下ろした。
動かなければ生意気さも勢いもなくただただ人形のように美しい。けれど涙で潤んだ瞳と、鼻血、薄く開いた口からは血が少量滴り床を汚しているのを見れば人形でないのはすぐにわかった。けれど、だからこそ白い肌に青く痣が浮かび、妙にそれが色っぽい。
それにしても、痛めつける相手の歪む顔が楽しくてつい殴りすぎてしまったせいか拳が多少痛い。血は出ていないものの、擦り切れていた。
包帯でも巻くかと考えていると、驚くべき精神力で瞳を動かし、俺を睨みつけた。そして、唾液すら染みるのか顔を苦痛で歪めて呟く。
「なにしやがる」
悲鳴をあげすぎたせいか擦れた声に俺は笑って答えた。
「躾」
そう、躾。
言うことを聞かない野良に誰が主人か教えるためのもの。
そこまで考えて、喜びに背筋が震えた。やっと、やっとこいつが手に入ったと、これで自分のものだと。
支配欲と独占欲が満たされていく。
初めての快楽に浸りながら、これからのことを考えた。相棒が教えてくれた言葉は「飴と鞭」
ぎょっとした顔を見下ろして近づけば、怯えて無意識に逃げようとする。
「今日から、お前は俺のものだ」
ゆっくり、味わうように呟く。
なんという甘美な言葉だろうか。
「わけ、わかんねえ……」
「お前まるごと、俺は5150円で買ったんだ」
「……てめえ、兄貴とは別の類の電波か、死ね」
「聞いただろ、お前、いくらだって」
「それで普通身売りするか!!」
叫んだ瞬間また痛みに襲われたようで、少しおとなしくなった。
俺はその脚を掴んで引き寄せる。
「150円、受け取っただろ?」
言い聞かせるように呟けば言葉の変わりに睨みがくる。
そう、もっと俺を見ればいい。これから俺しか見せないのだけれど。
掴んだ足をそのまま開かせた。晒された下半身に、少しだけ抵抗が強くなる。
「さて、これからなにをされると思う?」
焦らすように問えば益々瞳が恐怖で染まる。
踏みつけたときにできただろう足の痣に口付け反応を楽しみながら身を寄せた。
目元の痣に優しく、本当に優しく触れるだけの口付けを落とし、切れた口の端を舐め上げれば鉄の味が広がった。
困惑するのを見下ろし、髪を撫で、唇に塗りつけた血も舐める。
「怯えなくてもいいぜ……お前が抵抗さえしなければ、だけどな」
ポケットを漁り、瓶を取り出す。
白い錠剤を目の前で揺らしてやりながら、手のひらに出した。
咄嗟に歯を食いしばる判断力はあるようだったが、アゴを抑えて殴り、隙間が空いたところでねじ込んだ。
喉奥まで指をいれそこで離す。指を噛まれたが、殴ったせいでアゴに力が入らないのかやはり痛くない。そのまま鼻と口を抑えてやれば目を見開いた。
「飲むか、このまま窒息死するか、どっちがいい?」
できるだけ優しく聞けば瞳が彷徨う。
「安心しろ、中毒性のない奴だ。お前を薬で縛る気は無い」
縛る必要が、ない。
心の中で呟いて一度頬に口付ける。
いやそうに首を微かに動かされたが、喉が動く音がした。音だけかもしれない。
「ちゃんと飲み込むまで離さないぜ?」
笑ってカマをかけてやれば気まずい顔をして再び飲み込んだ。
離してやれば空気を求めて大きく口が開かれる。また潤んでいる目尻を舐めて頭をなでた。きちんとできたら褒めるべきだと相棒も言っている。
不安げな目が何の薬だと問いかけきたので、俺は安心させるために柔らかく何度も髪を撫でながら答えた。
「即効性の、おもしろい薬だ」
笑うと、益々不安そうな顔をした。
効き始めるまで5分くらいだっただろうか。
なんだか怯える様が小動物みたいでかわいいからそれまで見ていよう。
書いてる自分が言うのもなんですが、この王様とんでもねえ(笑/笑じゃねえよ!!)
なんだこの最低でアレな王様は!! 誰が書いたんだ!! 私だ!! やはりな!!(なんのテンプレだ)
バクラを虐げてると幸せな気分になれる錯覚を催します、誰か止めてください!!
首も絞めてやろうかと思いました(誰か、病院の手配を)
次はエロいです。
というか、王様一人称実はすごく難しかったです。バクラの方がよかったです。
しかし、薬ネタって結構、多いですね。別にすごく好きなシチュではないのですが、まあ、痛いよりは気持ちいい方がいいということで(ぇー)