※自慰とかしてます。















































 帰宅した少年は、ふらふらになりながら呟いた。

「……バクラぁ」

 答えるもののいないはずの無人の部屋。
 しかし、部屋以外の場所からは、声が聞こえる。

『どうした宿主』
「疲れた」
『それで?』

 脱衣所の扉を開く。

「疲れたら、溜まるんだよね」
『んな顔して平然と溜まるとか言ってんじゃねえよ』
「僕だって男だよ……」
『で、俺様に溜まったの言ってどうするんだよ』
「んー」

 するすると服を脱ぎ、洗濯機に放り込みながら、首にペンダントをぶら下げたまま風呂へと入る。
 そして、シャワーを出すと、目を閉じた。

『だから、僕の変わりに抜いといて、僕寝るから』
「はあ!?」

 風呂場にくわんくわんと少年の声が響く。
 同時に、少年の中にいた存在は体中にひどい倦怠感と、一部だけ妙に元気な場所がある。
 頭の中で少年は『おい』『起きろ!!』『ちょっと待て!!』などと叫んでみるが反応は無かった。
 完全に寝ているとわかったのだろう、はあっと溜息をつき、下を見る。少年の体にふさわしい大きさのソレはそれなりに存在を主張していた。
 別に放っておいてもいいのだが、健全な男であれば、これを放っておいて寝ると、次の日下着が大変なことになる。そうすれば、怒られる。なぜか、自分が。
 そう考えた少年は、やれやれとそこを握った。

「ん……」

 ぞくっと、久しい刺激に背筋が震えた。
 考えてみれば、この体になって初め触れるそこは、握っただけで大きさを増し、硬くなっていく。
 軽くこするだけで慣れない体が崩れた。
 コレほどこの体は敏感だったのかと気づく。敏感かどうかなど、今までまったく関係なかったからだ。
 そういえば、怪我などしたとき大げさに痛がったような気もするが、自分は痛みを遮断できるので知らなかった。
 思わず手をつき、体を支えるものの、少し強くするだけで腕の力が入らなくなる。
 ならばっと、最初から壁にもたれてタイルに座り、足を小さく開いた。
 すっかり大きくなったそれを、ゆっくりと扱う。
 壁にもたれた背に力が入る。足が浮くのを感じながらも、手とそこは湯以外の液体に塗ていく。
 気持ちよさに目を閉じ、小さく呼吸のために唇を開いた。
 そう、ただ呼吸のためだけに。
 ゆっくりだって手を慣れていくごとに早くし、足の先にぴんっと力が入る。
 呼吸する湯気の熱さに思考を蝕まれながら、いつの間にか口が動いていた。

「あっ……おぅ……」

 さ。
 あ?
 さあっと、口に出した言葉に快楽も忘れ顔が青くなった。
 今自分は何を口走った。
 単純な喘ぎ声ではない。どこか求めるような甘い声。
 いや、そんな声は決して出していない。湯気の熱さに震えただけだ。そう判断する。
 さっさと済ませて寝よう。疲れているのだと手の動きを早くした。
 それなのに、目を閉じると浮かび上がる。

「ひ、ぉ」

 自分を見下ろす顔。
 触れる温度。
 ゆるやかな指。
 その指は、華奢であったと思い出した。

「ぉぅ」

 とち狂った声が止まらない。
 浮かぶ顔が、記憶を呼び起こす。
 どんな風に触れられたか。どんな風に扱われたか。どんな風に見られ、囁かれたか。
 まるでお湯に浸るようにずぶずぶと湧き上がる。

「おうさまあぁ……」

 耳を塞ぎたいほど、甘ったるい声。
 それなのに、手が止まらない。片手から両手になり、激しくこすりあげる。
 完全に快楽に酔ってしまったかのように開かれた瞳も虚ろに揺れた。
 理性が止めろと叫んだ。
 しかし、本能は続けろと命令する。
 いつの間にか大きく開かれた足がびくびくと震えた。
 同時に、ちりちりと首にかけられたペンダントの飾りが胸の突起を掠る。それすらも微弱な刺激となって少年を堕としていく。
 背が大きくそらされ、声が漏れた。
 同時に、どこかが疼く。それは、今扱っている場所のすぐ下。
 けれど、そこにはさすがに指を伸ばしにくい。
 本来の主にもあまり触れられたことのない場所はその刺激を知らないはずなのに腹の奥で疼く。
(違う、疼いてるのは、記憶だ……)
 ぼんやりした頭で考える。
 こうして、いつか、求める相手にいじられていたとき、そこに指を伸ばされた。
 痛くて、苦しくて、気持ち悪くてどうしようもなかった場所。
 嫌だったはずなのに、疼きは妙な誘惑を引き起こす。
(これは、宿主の体……)
 だから、やめろっと強く心の中で呟く。
 さすがにそれはだめだと、本能に勝った理性が押さえ込む。
 けれど、前をいじれば、記憶が疼く。
 同時に、記憶に騙された体はもじもじと揺れ腰を浮かす。
 下を攻めていた指が、無意識に降りていく。
 だめだっと、指を戻すものの、けれど、止まらない。
(少し、撫でるだけ……)
 片手でその入口をゆるく撫でた。
 それだけで、ぶわりと鳥肌が立つ。

「ぁん……」

 強くぐりぐりと指の腹で押し付ければ思わず逸らした喉から、甘い悲鳴が漏れた。
 手が強く前を握り締め、ぐらぐらと頭が揺れる。
 熱い。
 震えるたびに揺れるペンダントがちりちりと突起を小さく撫でる。
 手がまるで壊れた玩具のように止まらない。
 同時に、口を止めることも、できない。

「おうさま、おうさま、おうさま、おうさ……ぁぁあ!!」

 視界が真っ白になるような感覚。
 開かれた口にシャワーの水が注がれ唾液を零す。ぴしゃぴしゃと顔で何度も湯を受けながら、絶頂へと追い上げられた。

「い、くぅぅぅぅ……っ!」 

 白濁とした液が、手を、腹を、足を、そしてタイルを汚しながら湯に流された。
 残ったのは、疲労とひどい倦怠感、そして罪悪感。
 思わずタイルに崩れ、何度も荒い呼吸を繰り返す。そのまま眠ってしまいたかったが、さすがにそれは危ないと、さっと体を流し、タオルで大雑把に体を拭くとベットに倒れこんだ。
 マクラに顔を埋めた瞬間、少年の涙腺が壊れた。
 止まらない涙。
 ぼたぼたとぼたぼたと。
 悔しさと、そして寂しさが体を襲う。

「おうさま……」

 物足りないと、思ってしまったのだ。それが、悔しい。寂しい。 
 彼の全ては、記憶だけ。
 その記憶に囚われて、動けない。
 憎い、殺してやりたい、この世から、消え去ればいいと思う。
 それなのに、触れて欲しい。体温を感じたい。 
 溢れる。
 結局、その心には一人しか住んでいないのだ。
 たった一人が、一であり、全部だった。
 目を閉じれば、意識が沈む。疲れた体は休息を欲し、眠りの奥へと誘う。
 無性になにも考えたくなくなり、彼は素直にその闇へと身を預けた。



「んー……おはよう……」
『おい、宿主!! 俺様は、もうあんなことしないからな!!』
「えー、いいじゃん……僕は寝れて、しかもすっきりできるし」
『俺様は何が楽しくて宿主様の体を弄繰り回さなきゃいけないんだよ!!』 
「えーっと……かわいい僕の体を好きにできる!!」
『自分で言うとイタイぜ、宿主様……』
「だって、ほんとのことだし……気持ち、よくなかった?」
『そんなの、俺様には関係な……』
「あんなに、かわいく鳴いてたのに」
『!?』
「君、すっかり夢中だったから喜んでくれたと思ったのに」
『やど、宿主みっ見て……!?』
「ずっと見てたわけじゃないよ、寝てたし……ところでさ」
『!?!?!?!?!?!?!?!?』
「おうさまって、誰? 好きな人?」
『!!』
「あれ、おーい、おーい……………………逃げちゃった……」



 バクラは3000年前王様に開発されすぎて、気持ちよくなると王様を思い出しちゃうんだぜ!!
 久しぶりの快楽に耽るバクラ……って、色っぽくないですか?
 後、千年リングはお風呂でも外さないのはどうかと思うけれど、外せなさそうだし……きっと、千年パワーで大丈夫!!(おかしい)
 見所は、千年リングがこすれるとか、疼いてもじもじしちゃうところ(神にいただいたシチュは最高だぜ!!)あくまで、撫でただけ!! いれてないよ!!(どこに!? なにを!?)
 私的には自慰は結構萌えるのですが、需要ないだろうなっと書かなかったのですが、神に萌えシチュをいただいたので書きました!!
 常識的に考えて、ネタをもらってから24時間も経ってないのに書いてるんだぜ!! キモい!!
 もしかしたら、12時間も過ぎてないかもしれません。
 どうでもいいけど、宿主様はそういうことに淡白そうだなっと思います。
 男だから溜まったら抜くけど、溜まらなきゃ抜かないような。



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