※すごい来世パラレルです。
 1、バクラが女の子で、宿主の双子の妹の天音です。
 2、なんだか、色々全体的におかしいです。カオスです。
 3、バクラが尻軽気味。そして、アイドル気味。
 4、近親相姦要素があります
 5、宿主様がO★TA★KUです。










































 獏良家の兄妹の一日の最後はお風呂での報告会で締められる。
 勿論、扉を隔てるなどと無粋なマネは無い。本当に一緒に入るのだ。
 通常より大き目のバスタブで、二人が体育座りで向かい合い、会話する。
 これは幼少の頃から続けられ、一時は親に止められてやめたものの、二人暮らしを始めてからどちらからともなく自然に再会された。
 二人とも華奢で小柄な方ではあるがさすがにここまで成長すると肩まで浸かれない。そのことが不満ではあったが、止めるほどの理由ではなかった。
 本来ならばお互いに報告しあうところなのだが、最近の二人は違う。
 主にもっぱら兄が妹を問い詰める形になっていた。

「で、今日はなにされたの……?」
「別に……」
「別に?」
「ちょっと色々キスされただけで……」
「誰が、どこに?」

 もごもご口の中で妹が呟くのを、兄は笑顔で見守っている。
 ただの笑みでないが。

「王様が……髪に……」
「うん、それは知ってる。朝から見せ付けられちゃった」
「社長が、瞼に……」
「それは知らない、海馬くんやるね」
「後、遊戯がほっぺたに……」
「ああ、お昼の頬についてたやつね」
「それくらい……」
「本当に……?」

 にこにこと、笑顔が妹を圧迫する。
 誤魔化すようにぱしゃぱしゃとお湯を手ですくうが、兄はまったく容赦しない。

「天音、僕に嘘って通用するかな?」
「…………」
「わかった。僕は天音を信じるよ。ただしね、嘘だったら今日もらってきたシュークリームの残り全部もらうから」
「………!」
「もちろん、僕は天音を信じてるよ?」
「マッマリクたちに……手に……」
「そう、ナムくんたちまだ日本にいたんだー……他には?」
「ほっ他は未遂!!」
「そう……でもさー」

 じっと、兄は目の前の自分によく似た、しかし、微妙な顔のパーツや輪郭、体つきの違う妹を見た。
 拗ねたようにも見える妹は兄の贔屓目で見てかわいい。
 しかし、他人から見ればどちらかといえば悪人面だし、その通り性格も悪い。

「なんでうちの妹はこんなにモテるんだろ……」
「そんなの、俺様が聞きたい……」
「胸だってないし」
「悪かったな!!」
「そもそも、なんで一人に絞らないの? とばっちりが僕にもくるんだけど……」

 あからさまな溜息をつく兄に、妹は頬を染めて俯いた。

「だって、王様は……かっこいいし……」
「うん、好きなんだよね」
「社長はかっこいいし……それによ、シュークリーム買ってきてくれるし……」
「そうだね。今日のシュークリームもおいしかったあ。アレ、限定100個しか作ってないんだよねー」
「遊戯は優しいし……」
「うん、僕も好きだな」
「マリクたちもいい奴だし……」
「まあ、オカルトなところが天音と気が合うよね、あの二人」

 少女が、うかがうように兄を見る。

「了は……誰と付き合えばいいと思う……?」
「僕が決めることじゃないけど……アテムくんと海馬くんは義弟って呼びにくい……」
「そりゃそうだ」

 苦笑しあう。
 二つの顔を並べてみれば、なんとなく、弟とは呼びにくい。兄ならまだましだっただろうが。

「でも、本当に……お兄ちゃんは、誰にでもキスを許すような尻軽に育てた覚えはないんだけどな……」

 からかうように呟けば、むっと睨みつけられる。
 同時に、ぐいっと身を乗り出した。
 お湯から濡れた白い胸があらわになり、そのまま兄と唇を重ねる。
 間近で見る妹の睫をなぜか冷静に数えながらぼうっと、唇が離れ、お湯の中に戻っていくのを見守った。



「唇は、了にしか許してない」 
 


 なぜか勝ち誇ったように言われ、兄は頭を抱えた。
 もしかして、やばいのではないかと。
 まったく、今までこれっぽっちも考えたことのなかった壁が目の前にある。いや、気づいていて迂回していたのかもしれない。
 自分は、シスコンだという自覚がある。勿論、妹はブラコンだろうと確信している。
 それにしても、これはなにかおかしい。

「天音、明日から報告会はお風呂から出た後にしよう。でもって、お風呂一緒に入るのやめよう」
「なんでだ?」
「うん、なんだか僕もやっとモラルとかに気づいた気分だから」
「一人づつ入ったらもったいねえじゃねえか」
「うん、それでも、よく考えたら天音、女の子だから」

 首を傾げる妹を置いて、兄は風呂から上がる。

「頭あらわねーのか?」
「んー、明日にするよ……」

 変なやつ。
 背後でそんな声を聞きながらよろよろと兄はタオルで水分を拭いていく。
 兄は、とにかく一刻も早く妹に彼氏ができてほしいという切実な願いと、このまま流されてしまったらどうなるだろうという不安にさいなまれながら、一つだけ決めた。

(とりあえず、妹モノのギャルゲーは全部処分しよう……)



 なんだか、管理人にとってえらい人がパラレルごった煮が見たいとご所望されたので。
 なんというか、カオスにしかなりませんでした。
 最初は本田も城ノ内も御伽もいれて……とか考えていれば、3人の描写に困ってやめました。
 とりあえず、どのルート行っても大変なことになりそうな予感です。
 書いてませんが、マリク’Sは表と闇の双子です。
 エロを書いてない!?(落ち着け)


inserted by FC2 system