これは、snowflake様で連載中の携帯パラレルを書こうとして失敗したものです。
 失敗の理由は、設定と矛盾してしまったから☆(致命的)
 超短文、おもしろくないので、素晴らしい設定を汚されたくない方は全力で逃げてください。
 できれば、あちら様に行ってうっとりして、ここには戻ってこないのが吉です。
前提。
・バクラが人型に変形可能携帯。
















































 前略、説明過ぎると長すぎて長すぎて欠伸がでちまうどころか、千夜一夜のその先まで伸びちまうから、とりあえず、色々っていうのでまとめておくぜ。
 色々あって、俺様は梱包されて届けられちまった……。
 そんなこと言われてわかるやつなんていないと思うから、一応説明しとくと、ぶっちゃけ、俺様は携帯、しかもあの、KCが誇る世界最高の携帯『―00―』シリーズだ! 正式名称はY−002KC、SYUU/終。シリーズ4作目にして初の双子型、機能は兄弟内では平均的だけど、一応、特徴がある!
 それは、人型での運動性能!!
 そう、俺様がこうやって説明してんのも、思考してるのも、俺様が珍しい人型携帯の中でも最高峰の人型携帯――人型に変形する携帯――という特殊な存在であることによる。
 詳しいことを説明すると長くなるからそこもまた省くけどよ。
 とにかく、いくら俺様がKCが誇る世界最高の携帯『―00―』シリーズで、最高峰の人型携帯であるとしても、結局道具。しかも、試作品ではなく完成品、世に送られるために開発されたならば、主人を持って使用されるのは当然の事だ。
 当然の事だけど、納得できねえ。
 なんで、双子なのに俺様と結が離されんだー!!
 頭では、双子だとはいえ、携帯を二個も、しかも俺様たちみたいな超高性能なのはいらねえと思うけど生まれてから今まで離れたことのない兄弟と引き離されるなんて……!!
 結の奴は大人しくてぼんやりしてて天然でかわいいから俺様は心配で心配でならねえ。なぜか、これから俺様のご主人になる奴の情報も貰ってない俺様には、当然ながら結の情報なんぞ入ってこない。 メールとか送りてえけど、さっきから梱包になんかあるのか、圏外だ。俺様に迷惑メールをジャンジャン送られないための対策だろう。くそう。
 もしも結の主人が下衆野郎だったら、天音姉貴を泣かしてる奴みたいな外道だったら……そう考えると俺様は気が気でならない。
 それなのになにもできない自分自身に、無力感が湧き上がる。
 別に、いつか自分に主人ができることはわかっていた。それがどんな人間なのか走らない。下衆な奴だったらっと、思っては見たものの、正直あの社長が俺様たちをそんな場所に送り出すわけがないとはわかっている。天音姉貴の場合は、賞品だったからしかたねえけど。
 覚悟はしていた。
 いつだって、覚悟はしている。 例えば、自分が失敗作の烙印を押されることも、道具として扱われることも、壊されることも、捨てられることもこうして、兄弟たちから別れることも。
 けれど、実際なってみて、どう感じるかは別だ。
 散々悩んで脳内で愚痴ってみて、すっきりしたので切り替える。
 俺様は携帯で、道具。これから、主人に仕え使われる。当たり前のことだ。そうでなければ、存在意義の否定。この事態は、むしろ喜ぶべきこと。

 でも。

「どうせなら、ご主人様とやらに、最初に一発、ドカーンっと文句言ってやるか!!」

 多少の無茶でも、かなり高価で貴重で高機能な俺様を捨てるだとか、返品するだとかするやつはいないだろう。
 だからこそ、ちょっとしたストレス発散はさせてもらう。
 箱を開けられる音がして、俺様は人型に変形した。携帯とあまり変わらない大きさだが、腕のとか足とか動かしたい分、少し狭い。
 光が、目に入った。眩しくはない。
 息を吸う。思いっきり、叫ぶために。
 手が、見えた。梱包を丁寧にはがしていく音。乱暴ものでだけはないらしい。
 結構小さい、でも、キレイな手だ。なんだか、妙に熱くなってきた。なんだなんだ、これ。データとか、プログラムに異常でもあんのか。まじか、メンテもデバックも何十回もやったのに。
 振り切るために、すぐ近くの緩衝材がどけられた瞬間、俺様は立ち上がって、口を開いた。

「よくも結と引き離しやがったな、このや…………」





 熱処理不能。





「これから、よろしくお願いするぜ……ご主人様……v」



 −00−シリーズ。
 それらは、従来の人型携帯と最も一線をかくすポイントであり、売りであり、長所であり、また、欠点とも短所ともとられる部分がある。
 感情値が従来の人間に近い、否、同じよ評されてもいいほど、高いのだ。
 個体差はあるが、どれも喜怒哀楽をコロコロと表し、共に喜び合ったり、拗ねたり、時に主人さえ叱ったり。
 だからこそ、ゆえに、それらは――恋をする。
 人ではないというのに、人ではないからこそ、一途で純粋で、美しい恋をする。
 




「ゆうぎ、ゆーぎ、ゆうぎぃvvメールにする? 電話にする? それとも、お・れ・さ・ま?」
「えっと、今日は電話だから、できれば」
「大丈夫だって、人型でも喋れるから!」
「わ、終くん、ちょっと、そんなにくっつかれたら電話しにくいよ……」
「じゃあ、メールにするか? 俺様音声入力で送るぜ!!」
「口にそんなに顔近づけないとできないの……?」
「ゆーぎ、だいすきv……あっ着信きたぜ」
「また勝手に着ボイス変えちゃだめだよ……外ですごく恥ずかしかったんだから……」




 ただし、ちょっと熱烈だ。
(※個体差があるので、全部の機体がこのようになるわけではありません。
 一時的な排熱機能低下による、人間で言う興奮状態となっております)



 復活したのに、何も更新できないってやばいと思って咄嗟に。
 消すって言ったのに、深夕様、申し訳ないです!!
 没なので、更新安定してきたら消します。



inserted by FC2 system