これは、snowflake様で連載中の携帯パラレルを書こうとして失敗したものです。
 失敗の理由は、設定と矛盾してしまったから☆(致命的)
 超短文、おもしろくないので、素晴らしい設定を汚されたくない方は全力で逃げてください。
 できれば、あちら様に行ってうっとりして、ここには戻ってこないのが吉です。
前提。
・バクラが人型に変形可能携帯。
















































 いつだって俺様は覚悟している。
 俺様より先に生まれた兄弟たちは、俺様の半身は、気づいて、覚悟しているのだろうか。
 所詮俺様たちが道具だということを。
 道具だとわかっていると思い込んでいるのではなく、本当に俺様たちが道具だと気づいているのだろうか。 

「遊戯」

 俺様たちは恋をする。
 恋した相手に一生を捧げ、一生仕える。

「遊戯、大好き」

 そんなことは、当然で、そんなことが永遠だ。
 だけど。

「好き、大好き、好き」

 だけど、人の心が当然で、永遠なわけがない。
 今は愛してくれる主人。
 今は好きだと言ってくれる主人。
 今は、一番だと何度だって繰り返してくれる主人。
 その心に偽りがないとはわかっている。
 嘘でも誤魔化しでもないとわかっている。

「ずっと」

 だけど、きっと、その内、心は揺らぐだろう。
 いや、摩り替わるだろう。
 いつまでも、同じ心で、同じ目で、主人は見てくれないのだ。 
 結局、道具。
 心の中の別の棚にいれられる。
 大事なもの、だけど、愛してくれても、自分たちのようにいつまでも恋してはくれない。

「ずっと」

 そう、そう遠くない日。
 きっと、俺様の主人も、遊戯も、人の恋人を作る日がくるだろう。
 それが人にとって当然のこと。
 そして、俺様はそれを祝福しなくてはいけない。
 恋した相手が幸せになることを、喜ばなくてはいけない。
 ただの、携帯になりさがるその瞬間を、笑顔で迎えることを望まれるから。

「どんなことがあっても」

 嫉妬するだろう。俺様たちには心があるのだから。
 悲しんでしまうはずだ。俺様たちには心があるのだから。
 怒り狂うかもしれない。俺様たちには心があるのだから。
 そうして、壊れるのだ。俺様たちには心があるのだから。
 全てに代用品の存在する俺様たち唯一の、他に代えのない場所が崩壊は、止めようがない事実。
 だからこそ、俺様は覚悟している。
 いつかそうなることを、覚悟している。
 そうなっても、ずっと、ずっと、遊戯に変わらず一緒にいるために、覚悟しているのだ。

「絶対」

 捨てられないために媚びて、愛されるために努力する。
 なりふりもプライドもいらない。
 素直で、いい子を演じよう。
 少しのわがままは、駆け引きだ。境界線を見極める実験。
 最大のわがままを通して、ここにきたのだから、あらゆる望みも願いも押し殺そう。
 失敗作の最後の矜持。

「好きだぜ、遊戯」

 いつだって俺様は覚悟している。
 俺様より先に生まれた兄弟たちは、俺様の半身は、気づいて、覚悟しているのだろうか。
 所詮俺様たちが道具だということを。
 道具だとわかっていると思い込んでいるのではなく、本当に俺様たちが道具だと気づいているのだろうか。 
 いつか、主人が恋人を連れてきて、それを笑顔で迎え入れることを、想像しているのだろうか。
 俺様はしている。
 だからこそ、今日も貼り付けた笑顔を練習をする。



「終くん、無理に笑わなくてもいいんだよ」



 ああ、まだ不完全だ。
 もっと上手に笑えるようにならないと。
 だから、まだ、もう少しだけ。
 俺に練習する時間をください。
 もう少しだけ、俺に恋をしてください。

「僕も大好きだよ、終くん」

(泣き笑いの笑顔を、浮かべられているうちが、幸せ)
 いつか絶対、完璧な笑顔を見せるから。



 覚悟しているけど、耐えられるかは別問題。
 終は人のドライで、現実思考、というよりも意外とネガティブで、自信に欠けています。
 名前の通り、終わりばっかり見てしまうのは、業かなにかか。
 本来の意味は、終わらせて始めるというのに。
 わがままで感情過多に見せかけて、本当の強欲な部分を隠してます。

 こっちは対になる結の話を見て咄嗟に。
 しかし、第一弾が失敗したので、これもやめておこうと没に。
 更新安定したら消します。



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