会いたいと泣き叫んだ日があった。
たった一年で同い年だった君を追い抜いた。
もう成長することのない君の年を追い越したときはなんの感慨も抱かなかった。
というよりも、あまり意識していなかったというべきだろう。
たった一年でそれほど変わる訳もなく、君の一番大事な彼も一年程度では変わらなかったから、本当に気にしなかった。
でも、もっと時が経ってしまえば。
例えば、いつか見た過去の君の年齢を超えるくらいになれば話は別だった。
僕の記憶の中から一歩も成長しない、年をとらない君。
同じ年、同じ顔、同じ身長。
「遊戯くん、背、伸びたよね」
そう言われて気がついた。
僕が真っ先に向かったのはいつか刻んだ傷の場所。
本当に偶然で、この日のためにつけたわけでも、残しておいたわけでもないけれど。
その時、僕は一番そこに行きたかった。
いつか刻んだ傷は、あの日の君の身長だ。
気づけばいつの間にか、僕は君の身長を少し、ほんの少し越していた。
君の大事な彼を追い抜けていないのに、君を追い抜いてしまったよ。
あの頃はあんなにそっくりだった彼も、今では違う、大人の顔。
君より少しだけ穏やかで、君より少しだけ優しくて、君と同じくらいの陰のある顔になってしまったんだよ。
なんだろう、凄く悲しくて、凄く寂しい気分だ。
もう一人の僕と一緒だけど、もう一人の僕とはいつか会える予感がある。
それに、いつだってもう一人の僕と、僕は繋がってる気がするんだ。
僕と一緒に成長して、息づいてる気がする。
でも、君は違う。
隣にいなければ、君はいない。
どこにも、君はいないんだ。
胸に知らない間に穴がぽっかり空いたみたいで、とても苦しくて、たまらない。
君よりずっと年上になってしまったのに、涙が出そうになってくる。
もう成長できない君は。
もう二度と一緒に歩けないということ。
もう君は、記憶の中にしかいない。
記憶の中でずっと同じままでしかない。
ねえ、バクラくん。
ねえ、バクラくん。
僕は君と一緒に成長したかったよ。
君と一緒に歩きたかったよ。
あの日、君が振り払った手を、ずっと繋いでいたかったよ。
「バクラくん」
例え君が僕を好きじゃなくても。
僕を嫌っていても。
僕を、もう一人の僕の器としか見ていなくても。
君は僕にとって、確かにいたんだ。
君はちゃんといて、僕は君を見ていた。
君の一番大切な彼だけじゃなくて、君を。
だから
記憶の中の君を今でも、僕は、
でーえむ終了から、じぃいくすまでくらいの時間軸です。
遊戯の背が伸びて、バクラを追い抜いたよっていうだけの話。
この時点で激しくだめな予感がしまくりです。
私の書きたい事をうまくまとめられずだらんだらん書いていくと思われます。