王の足の間に跪き、自らの手でソレを取り出す。まだ大きくなっていないソレを手でしごき、手の中で大きくなっているのを見るのはひどく気恥ずかしかった。
ある程度の大きさまで膨らむと王が頭を抑えて口を近づけさせたので、小さく舌を出し根元に這わせた。嫌そうに、しかし諦めたような盗賊はそのまま先端まで伝うとそこで唾液を口にため、大きく開いた。
まだ完全に勃っているわけでもないのに大きすぎる王の先端を咥え、ゆっくりと奥へと誘う。熱すぎる塊は火傷しそうな錯覚と口の中で膨らみ苦しさを覚えさせた。それでも、ただ盗賊は喉まで受け入れ吸い上げる。
口の中に溢れてくる独特の味にまゆをしかめながら舌を絡めた。
多少強く先端を舌で押し、唇をやわやわと動かし、歯があたらないように頭を緩やかに引き、また奥へと軽く突き入れる。鼻からうまく呼吸できず酸欠で苦しいが、止めることはできない。
唇をすぼめ、舌を添えて激しくそれを繰り返した。
時折舌と首の角度を変えながら、唾液で濡れた根元の方を手でもぐちゃぐちゃとこすりあげる。酸欠に涙が滲んだ。
「ずいぶんと、上手くなったな……」
王はその髪を弄びながらからかうように呟いた。
盗賊はその言葉にぎっと睨みつけるが王のモノを含んだまま涙目で見上げては当然、怖さも迫力もない。
そんな盗賊を笑いながら王はふと、顔をあげた。
「誰だ?」
びくっと盗賊が口を離して王と同じ方向を見る。
王はひどくきつい瞳で、冷たい声で命じた。
「出て来い」
すっと、闇の中から気まずい顔をした神官が現れる。その顔に盗賊は微かに覚えがあった。自分を一度捕らえた神官たちの一人。名前が覚えていないが。
「セトか……」
困ったのに見つかったと王が苦い顔をした。
厳格な神官の中でも少々傲慢なところの目立つが、王に堂々と意見できる貴重な人材である。こんな光景を見れば怒って飛び込んできそうなところだが、さすがにそこまで野暮ではなかったようだ。
顔にはありありと立ち去ろうとしたのにっと書いてあるため、王は内心で謝罪する。しかし、もうはっきりと見てしまえば何か言わなくてはいけないだろう。女官やソレ専用の女ならばともかく、王の相手はどう見ても男で、不法侵入者だったからだ。しかも、神官として忘れようもない罪人。
口を開こうとする神官を、王は手で制した。
「すまない、セト」
いきなりの謝罪に神官は戸惑った。
確実になにかある。そう確信して思わず逃げ腰になる中で、王は盗賊に何か耳打ちをした。
盗賊の顔がげえっと歪む。
「あんた……趣味わりい」
「今更だろ?」
はあっと溜息をつく盗賊の唇を奪い、王は促した。
「王……」
さすがに目の前で見せ付けられては眉を顰めるしかない。
「セト、王としての命令だ」
だが、その顔もすぐに不思議そうなものに変わった。
神にも等しき王の命令。神官としては逆らえるはずはないが。
「盗賊を逃がせというご命令なら、神官として無理です」
「いや、お前がそう言うくらいわかってたぜ。王の命令だ。動くな」
益々神官が不思議そうにする中、盗賊が立ち上がり神官の前に立つ。
何が起こるかわからずと惑う中に、盗賊は同情した視線を向けた。
「あんたも、大変だな」
「どういう意味……、っ!?」
「セト、動くなよ?」
いきなり、盗賊はその場に跪き、立っている神官の下半身に手をかけた。抵抗するのを微かに追いかけ、巧みな指使いで布越しに形を確認して、腰布をまくりあげ、頭を侵入させる。
「神官様ァ、勃ってるぜ……俺様見て感じた?」
手の中で大きくなっていくモノを見つめながらくすりっと小声で呟く声に「なっ」っと叫びかけ王を見た。
王は笑って、動くなと目で促す。
ならばと盗賊を引き剥がそうと手を動かすが、それより先にしっかりとソコを掴まれた。強い刺激にソコを硬くし顔を歪める。
「なあ、セト」
多少強く手で扱われる中、王は悪戯っ子のような笑みで誘う。
「共犯者になれ」
その声と同時、柔らかくぬるい感触に包まれた。
ぬらりとした舌が丁寧にソレ全体を舐め唇が反り返った筋をなぞる。
くっと声を漏らしながら唇の感触に驚く。荒々しい舌使いで追い上げられ、息が荒いだ。
「ったく、いいもん食ってる王様や神官様は……こっちも大きさが違いますねぇ……」
からかうような声音に快楽から引き戻され盗賊を睨みつけるが気にせず盗賊は手を動かした。
(あー、なるほど、王様はこんな感じなのかよ)
っと、盗賊は微かに笑いながら唾液以外の液体でもぐちゃぐちゃになってきたそれを更に追い上げるように口に含んだ。
喉奥まで頭を進め、かする程度に歯を立てた。
びくびくと口の中で跳ねる感触と神官の素直な反応に新鮮さを感じながら苦しさも忘れ首を傾げて全体的に愛撫する。
どちらもその快楽と背徳感に夢中になっている中で、王はすっと立ち上がり盗賊の頭を掴んだ。
「ふぁ、ら……?」
「んっ!」
盗賊の頭を引き剥がすと、その口を未だそそり立つ自分のモノへと導く。
意図がわからずとも反射的に口を動かしてしまう盗賊は王のものをくわえ込み、同時に神官のものを手で扱う。
「二人同時に、できるか?」
その声に、ぎょっと神官は目を見開き、口を離した盗賊は本当に趣味が悪いと顔をしかめた。
しかし、ここで逆らっても仕方ないだろうと、盗賊は両手でそれぞれのものを掴み、交互に舌を這わせた。
あまりもの光景に神官は絶句しながらも訳のわからない震えを覚えた。
王のモノを咥えているときは激しく神官の方の手を動かし、神官のモノを咥えているときは王の方の手を撫でるように動かす。
あまりにも、淫猥で倒錯的な光景。
盗賊は涙と唾液と汗、そしてそれ以外の液体に塗れながらも、二人の男を絶頂へと導いていく。
それを、誰かは美しいと思い、同時に誰かは醜いと思うだろう。
「淫乱」
王の言葉にびくりっと反応し、激しい視線が突き刺さる。
「だ、ぁ、れが、させてんだ……」
そう文句を言って、神官のモノと王のモノを強く引くことで近づけさせ、両方の先端に同時に舌を這わせた。
王の息も荒く、神官は限界が近いのか掠れた声を漏らしていた。
神官のモノを口に含めば、王が盗賊の頬にモノをこすりつけ、顔を歪める。
その瞬間だった、神官が声もなく盗賊の口の中で達した。
いきなりの味と勢いで完全に不意打ちを食らった盗賊は慌てて口を外し咳き込み、吐き出した。
口の中に出し切れなかった残りは盗賊の顔を襲い褐色の肌を白く染める。
「……しんか、ん様ぁ……随分たまっていらっしゃった様子だけどよ……出すときゃ、言ってほしかったぜ……」
「あ、ああ……すまない…・・・」
恨みがましい目つきと言葉に神官はひどい罪悪感と興奮を覚える。
そう、盗賊の色合いは思えば神官にとってひどく好ましいものだった。
白い髪に青い瞳、よく見ると顔の造作も美しいといえる部類に入っている。そんな盗賊を、自分が汚すという事実は熱を上げる。
手の中で大きさを取り戻したのを感じ、盗賊はやれやれと溜息。
「とば、っちりで共犯者にしちまったし……今日はサービスしてやるか……」
「ほう、随分とセトに甘いな」
「おんなじ王様に振り回されてるからよ。同情してやってるだけだ」
盗賊は二つを同時に強く握ると、同時に動かした。
手の中で存在を主張する王のモノもそろそろ限界だろうと大きさと熱さに感じながら舌で裏を舐めていく。
その通りほどなくして王の息が荒ぎ、限界のように微かに声を漏らす。
「お、さまは、出す前に、言えよ……」
っと、神官をちらりと見ながら呟けば、舌打ちが聞こえた。
笑いながら王のソレを口に含み、一気に追い上げる。顔を汚されるのが嫌だったため、まずいが飲むかと考えた瞬間、髪を強く握られ引き剥がされる。
驚いた瞬間、首下に白くぶちまけられ、ぬるぬるとあらわになっている鎖骨に多少たまりながらも肩や胸に伝った。
「てめっ!!」
気持ち悪さに怒りをあらわにした瞬間、盗賊の足の間に王の足が入り込み、つま先でぐりぐりと刺激された。
「ん!」
「もう勃ってるな……俺とセトのを舐めて感じてたのか?」
「あ……やめ……」
ぐにぐにと刺激すれば思わず神官のモノを強く握り締めてしまう。気づいて力を緩めるものの、すぐに王の足により力がこめられた。
さっきまで余裕だった盗賊の顔が快楽と屈辱に歪み、甘い声が響く。
その動きはあまりにも強く快楽に不慣れな神官を視覚と聴覚からも刺激する。
王はそれを見ながら足をやめはしない。ただただ盗賊を刺激し続けた。
「おう、さ、ま、だめ、手、うごか……ひゃああ!!」
「どうした、蹴られて喜んでいるのか?」
「ちが、イタイだ……け、んん!!」
そのまま先端を強く握られ、神官は思わず盗賊の手の中に吐き出した瞬間、ぬるりと手が離れた。
王はぐりぐりと更に強く刺激を与えながら神官を見る。
「さて、セト、これから先が見たいならいてもいいが、どうする?」
荒い息をつきながら、神官はその言葉にすぐさま服を直し、まだ余韻が残るもののなんでもない顔をし、頭を下げた。
「このことは、誰にも言うなよ。共犯者だからな」
王の言葉に神官は重苦しく口を開く。
「私は、今夜ここにはきませんでした」
「ああ、そうか」
盗賊の声を背に、神官は足早に立ち去った。
「あごだりい……もう、ああいうことは二度としねえからな……」
「大丈夫だ、二度とさせない」
ちろっと、王は盗賊を見た。
今は顔を拭ってしかめているが、その顔は間近で見れば美しい。
(ハマられると、困る)
「王様、んだよ」
「なんでもない」
なっなんだってー><
うっかり萌えたシチュをすぐさま実行するエロい人です。
二本同時舐め……エチャで萌えてうっかり……。
ちなみに、バクラはかなりうまくなってます。そして、セト相手にノリノリなのは、いつもやられてることをやり返せてるからと、反応が初々しいから。
そして、セトはうっかりちょっといいと思った自分に自己嫌悪中。
嫉妬するくせにやるな王様というツッコミ話という方向で。
セトバクは純愛路線じゃなかったのかって?
王バク前提だからしょうがないです><