「ルッス、ねえ、ルッス」
「なあに、わたしたちのレプレ」
「ねえ、ルッス、どうしてルッスは女の人みたいに喋るの」
「似合うからよ」
「ねえ、ルッスルッス、どうしてベルは前髪が長いの?」
「趣味じゃないかしら」
「ねえ、なんでレヴィはママンには冷たいのに私には優しいの」
「きっと、レプレのことが好きだからよ」
「ルッス、ねえ、どうしてママンのおめめはお月様みたいな色なのに、私のおめめは真っ赤なの?」
「それはね、お月様にはうさぎ、つまりレプレが住んでいるからよ。ママンがお月様だから、貴方はうさぎさんなの」
「ルッル、ルッス、ねえ、どうしてママンの髪はあんなに長いの」
「それはね、5年くらい前かしら? それからずっと寝てる貴方のパパンを待っているからよ」
「じゃあ、ルッス、私はパパンが起きた時、一番最初になんて言ってあげればいい?」
「そうねー……おはようもおかえりもママンが言ってくれるだろうから……「認知してください」かしら?」
「ニンチシテクダサイ?」
「そう、ママンに隠されちゃう前に言うのよ。子どもは、ちゃんと親に認められて、幸せにならなきゃいけないんだから」

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