※テュールがボスになった時、ならば幹部は神話でそろえようということで全員偽名です。
 神話から設定を引用したところもありますが、主に捏造。
 基本的に、守護者よりはテュールに近い存在でしたが、シャマルより遠い存在の人たち。
 セリフはなんとなくテュールにあててのもの、話が書ければ言わせたい言葉です。





オーディン(怠惰)
 先々代、いわゆるテュールが言う「上司」「じじい」の時代から幹部というつわもの。
 先々代引退時にテュールとヴァリアーを任されたヴァリアー補佐。
 高齢で隻眼ながらその強さはヴァリアーNo2を保つ。
 テュールのお目付け役、助言役なのだが、テュールをあまり好きではない&どうせ言うことを聞かないので意外と放任。
 先々代の言葉がなければテュールを殺して自分がボスにという結構野心家でもある。
 槍の使い手であり、かなりの巨体の持ち主でその長身から繰り出される一撃はまさに必殺。
 クーデター前には引退している。

「私が思うに、ボス、あんたいっぺん死ね。じゃなければ脳みそかき混ぜてこい」



ロキ(強欲)
 ルッスーリアよりひどいテュール病患者。
 オーディン引退後にはボス補佐となってテュールの都合のいいように全てを動かす。
 世界はテュールを中心に動いており、その為なら世界をかき混ぜることも厭わない。
 名前の通りトリックスターでありトラブルメーカーだが、テュールには負けると断言。
 自称・ヴァリアー幹部の中でも最弱、しかし罠や他人を陥れることが得意なので策士や参謀としては一流。銃や剣よりもワイヤーや仕込み武器などのトリッキーかつ不規則な武器を好む。
 体中に刺青をいれており、その中にテュールを意味するルーン文字も。
 テュール引退後には自分も追いかけ、公認ファンクラブティルフィングを立ち上げる。

「はい、テュール様。全て了承です。
 貴方様の望みも願いも命令も、一片の迷いも躊躇いもなく叶えましょう。所詮、私は貴方様の道具の一つ、問題は何一つございません」



トール(傲慢)
 オーディン引退後はヴァリアーNo2を受け継ぐが、引退前から実質No2であった男。
 一見、テュールに反発しているようで惹かれている。
 元はフリーの殺し屋だったところをスカウトされ、スクアーロのように入隊の条件にテュールに勝負を挑んだ。しかし、はなもかけらず惨敗させられ、以来テュールの目に映る為に修行を積み、幹部まで上り詰める。
 口癖は「テュールを倒す」だったが、一度もリベンジを申し込むことなくその命令に従っていた。
 武器は2丁拳銃なのだが、大の大人が両手でも難しい銃を軽々と片手で扱う様から神話になぞられて「トールハンマー」と呼ばれている。そのグリップにはテュールを意味するルーン文字が刻まれている。
 ロキとは仲がいいような物凄く悪いような関係を作っている。
 テュール引退後はロキとともに公認ファンクラブティルフィングを立ち上げる。つまり、ツンデレなんだよ。 

「みくびんな、知ってる。
 どうせ俺は貴様の目になんて映らないんだ。道具なんて、そんなもんだ。知ってる」



バルドル・ホズ(嫉妬)
 オーディンの息子で双子、2人揃って幹部。
 ソックリな双子だが、ホズは盲目でその瞳が開かれることはない。
 たいがい2人で行動し仲良しだったが、一度、この二人が仲たがいし、何があったかヴァリアー全体を巻き込んだ後に「ラグナロク」と呼ばれる大喧嘩となる。 
 バルドルはオーディン譲りの槍を、ホズは盲目ながら剣を使う。お互いがお互いを補うように繰り出される攻撃名中距離〜近距離ではトールに匹敵した。
 なお、バルドルは父オーディンのようにテュールを嫌ったが、ホズは心酔していた。この思想の違いもまた、「ラグナロク」の一端を担ったとも言える。
 テュール引退後もヴァリアーに残ったが、クーデター後、幹部の地位は新世代に譲った。

「あなたに仕える前に一ついいたい。俺の弟を誑かすのはやめろ」
「僕の最大の不幸は、盲目であるがゆえに貴方の御姿を見られないこと、僕の最大の幸福は盲目であるがゆえに貴方に仕えられるということです」



スルト(憤怒)
 その全身を黒で固めた男(?)
 幹部の中でも謎が多く、無口だが、テンションがあがるとすごい。
 テュールがボスになる前にどこからともなく拾ってきたらしい、当然、テュール信者。
 剣も扱うが火薬による爆破を最も好み、何かを爆破する機会を狙っている。
 壮大な兄弟喧嘩だった「ラグナロク」ではテンションがありえないことになって爆破しまくったとか。
 テュール引退後は姿をくらます。

「爆破、して、いい?」



ニーズホッグ(暴食)
 オーディンと同じく先々代から幹部だった男。
 しかし、オーディンよりは若く、幹部になったばかりだった為あまり先々代とは繋がりが無いためテュール贔屓。そのせいか、オーディンとは仲がよくないので「でしゃばりおいぼれ」「能無し若造」と罵り合っている。
 その殺し方の汚さに「嘲笑する虐殺者」の名をもつが、意外なことに死体処理係りの役割を持っているらしい。
 戦闘面の実力もさることながら情報戦にも優れており、もみ消しやごまかし、アリバイ工作を得意とする。
 ただ、見かけよりもただひたすら食べる。ヴァリアーの財政が彼のせいで傾いたという噂もある。
 テュール引退後もヴァリアーにはいるが、半分隠居状態。

「あのでしゃばりおいぼれはいつまで生かしておいてやるおつもりで? そろそろいいんじゃないですか……人生から引退させてやっても」



ジークフリード(色欲)
 ヴァリアー内でもっとも人間くさいと言われる男。 
 女好きで、二股三股は当たり前だと思っている。しかし、甘いマスクと言葉巧みな口説き文句でたいがいの女性は騙されてしまう。
 恋人のことを「小鳥ちゃん」と呼んでおり、ヴァリアー内で不評をかっている。
 過去に、女装したテュールを口説いてボコボコにされた恥ずかしい過去を持つ。(ロキとトールに)
 決める時は決めるというのが信条で、普段はスナイパーとしてライフルや普通の銃を使うが、近距離だと、名高い暗殺者で元ヴァリアー幹部だった父の使っていた「グラム」という剣で戦う。
 テュール引退後は女性問題で揉めに揉めて国外に逃げたまま行方不明。

「正直、あんたという人間は苦手だよ。だって、あんたの前では誰だって、誰一人だって例外なく道具なんだろ? 目をみりゃわかるよ。親父が気に入ってた筈だ。
 あの人はいつだって、死ぬまで道具になりたがってたから」

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