お義父さんと一緒ミニ



1、お義父さんスイッチ

 空き箱にボタンを5つ書きましてひらがな5ついれたなら後は曲がるストローアンテナにしてお義父さんスイッチのできあがり♪





「お義父さんスイッチ、か」
「かっさばく」
「お義父さんスイッチ、き」
「切り殺す」
「お義父さんスイッチ、く」
「薬を盛る」
「……お義父さんスイッチ、け」
「蹴り殺す」
「……………………お義父さんスイッチ、こ」
「殺す」
「…………………………………………」
「ん?スクアーロ、どうしたんだ?」
「ルッスとやる……」
「ええー!?」



(ピタゴ○スイッチ好きです)









2、初めてのおつかい

「いい、スペルビ」
「うん!」
「まず、オヤツは買ってもいいけど、無駄使いはだめよ?」
「うん」
「それから、ちゃんとメモした物は全部買ってくること」
「うん」
「じゃあ、ここからが大事よ。お菓子を買ってあげるからって言われてもついていかない」
「うん」
「何か食べていかないかって聞かれても返事をしない」
「うん」
「お家まで送っていってあげようかって言われてもついていかない」
「うん」
「お菓子食べるってお菓子を出されても絶対食べない」
「うん」
「ルッスが病気だから病院に一緒に行こうって言われてもついていかない」
「うん」
「武器買ってあげるって言われてもついていかない」
「うん」
「剣の特訓しようって言われてもついていかない」
「うん」
「以上、全部テュール様から言われても絶対無視すること」
「はーい!!」
「誘拐されないようにの注意じゃなかったのか!?」


(ある意味誘拐犯より性質が悪い)








3、日本語で遊ぼう

「じゃあ、日本でよく使う言葉を教えるからな」
「はーい」
「まず、挨拶はこんにちは」
「こんにちは」
「別れる時はさようなら」
「さようなら」
「お世話になったら、ありがとう」
「ありがとう」
「欲しいものがあったらこれください」
「これください」
「値段を聞く時は、いくらですか?」
「いくらですか」
「師匠は大好き」
「だいすき」
「後、パパ」
「ぱぱー」
「………………」(感無量)
「師匠……?」
「大丈夫だ、続けるね」
「おう!」
「かわいいねって言われたら、ぶっ殺すぞこの○○○○野郎」
「ぶっころすぞこの○○○○やろー」
「知らない男の人に声をかけられたら、鏡見て出直しな、糞×××が」
「かがみみてでなおしな、くそ×××が」
「好きですって言われたら××××をXXXXして○○○○で○○○な○○○○するぞ」
「えっえーっと……」
「ちょっと難しかったか? じゃあ、てめえのきたねえ○○○○を×××するぞ」
「じゃあ、てめえのきたねえ○○○○を×××するぞ!」
「ははは、スペルビは覚えが早いなー」
「おう!!」
「ちょっと!! スペルビに何教えてるんですか!!」


(仮定のシャマルさんへ、この人も悪い言葉を教えてました)








4、一人でできるもん

「るっす、クッキーできた」
「あら……もしかして、これスペルビが……」
「うん! 前におしえてもらったから」
「すごいわ……おいしそうね、チョコ?」
「……うん」
「一枚食べてもいい?」
「だめ、これ師匠にだから……」
「あらあらあら! それっはきっとテュール様喜ぶわ!」

「師匠」
「ん?」
「食べて」
「おお、おいしそうだね……うん」
「どう?」
「上手にできてるね」
「………」
「苦味はチョコでごまかしたところまではとてもいい、けれど、微かに刺激臭が隠せてない」
「………………」
「これじゃあ、一口でそうだとバレてしまうね、大きさから言って一口で食べれるサイズだけど、一枚じゃ致死量には達してない。
 容易く手に入るのを重視しすぎたのが敗因かな?」
「ルッスにバレたら……怒られるから……」
「そうだね。でも、初めてにしてはいいできだよ」
「…………」
「おいしい、毒だったよ。
 後ね、スペルビ」
「はい……」
「常人の致死量程度じゃ、私は殺せないと思いなさい」
「はい……」



(少し成長したら、復讐を覚えたスペルビ)










5、おやすみ前に

「『ザクウ。
 トーマスはむぼうびなジョージのせなかにナイフをつきたてました。
「てってめえ、トーマスうらぎりやがったのか!」
「ふっうらぎったもなにもさいしょっからなかまなんかじゃなかったんだよ」
「なっなんだと……!!」
「まったく、おまえといいブレッドといいほんとうにおひとよしだぜ」
「まっまさか、てめえがブレッドを!?」
「へへ、めいどのみやげにおしえてやるよ。そうさ、ブレッドをやったのはおれだ」
 トーマスはげひたえみをうかべてジョージのせなかからナイフをぬきました。
 まっかなちがジョージのせなかからふきでてトーマスの手をあかくそめます。
「ブレッドのやろうもおまえとおなじようにおれをしんじきってやがったからな。かんたんだったぜ」
「てめえええ!! ブレッドはおまえをしんゆうだとおもって……!!」
「はっしんじるほうがわるいのさ」
 そういってトーマスはジョージにとどめをさそうとナイフをふりあげました。
 そのときです、ばんっといきおいよくとびらがひらき、そこからめをまっかにしたミゲルがトーマスになぐりかかります。
「ミゲル!!」
「トオオオオオオマアアアアアスッ!!」
 ふいをつかれたトーマスはおもわずふっとびましたが、すぐにたいせいをととのえてミゲルにそなえます。
 しかし、はっときづくとじぶんのてのなかにナイフがないことにきづき、ふところからもういっぽんあたらしいナイフをとりだしました。
「ちっけすやつがもうひとりふえたぜ」
「トーマス、てめえだけはゆるさねえ」
 たいじするトーマスとミゲル。
 おたがいのじつりょくがわかってるだけになかなかうごけません。
 ちんもくのじかんだけがながれ、そのうち、ひとがきたらこまるトーマスがさきにうごきました。

 どすっ

 トーマスがナイフをふりあげたときでした。
 なんと、ジョージがトーマスをさしたのです。
 そのてににぎられているのは、さっきトーマスがてばなしたナイフでした。 
「なっ……!!」
「トーマス……じごくでブレッドがまってるぜ」』

 ん……?」

 ぱたんっと父は内容はともかく絵本を閉じると、そっと息子の顔を覗き込んだ。
 すっかり寝入ってしまっている息子は、規則ただしい寝息をたて、猫のように丸まっている。
 それをほほえましく思いながら、そっと髪の毛を掻き分け、その額に唇を落とした。

「おやすみ、スペルビ」

 枕もとの明かりを消すと、男も目を閉じた。
















「テュール様、ちょっとそこに座ってください」
「なんだい?」
「この内容はともかく、絵本は何ですか?」
「ああ、絵本は情操教育にいいと」
「絵本は情操教育にいいですが、これのどこが情操教育にいいんですか!?」
「え……あ……子供のうちからこういうことを知っておくと将来スペルビの為に……」
「子供の内に汚い世界見せてどうするんですか!!」
「…………いや、その……」
「今度から絵本は私が選びます!! いいですね」
「……はい……」



(とんでもない絵本を寝る前に読み聞かせるお義父さん……絵本の内容は管理人の創作です)





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