9代目とテュールで色々捏造。テュールの3つの側面


「テュールよ、誰がドン・ボンゴレを継ぐにふさわしいと思う?」
「私個人の意見ですか?」
「ああ」
「貴方の子供は貴方に顔とか性格が非常に似ててむかつくので忠誠を誓いたくないので、貴方の子供以外で、でも、家光の子供は家光の子供で見たことないですがむかつくのでいっそ、誰にも継がせないといいのでは?」
「………テュール……」
「なんですか、その目は、私個人の意見と言った筈ですよ」
「すまなかった……では、ヴァリアーのボスとしてはどう思う?」
「そうですね。やはり素質の面から見てエンリコ、フェデリコ、性格的なものではマッシーモとエンリコが押されますね。どうせ貴方も第一候補としてはエンリコを考えているでしょう、ただ」
「ただ?」
「これは守護者としての発言ですが」
「ああ」
「あの、赤い瞳の子供だけはやめておいた方がいいぜ。
 アレはてめえに仇をなす。守護者としては、それは見逃せねえ。
 アレは破壊だ。アレは業火だ。アレは憎悪だ。殺せるなら今殺せ、生かすなら表より裏、ヴァリアーがふさわしい。ぶちこんどけ、それに」
「……それに?」
「俺のスペルビにくっついててすげーむかつく。あいつがボスになったらすげーいや。絶対スクアーロ独り占めしやがるだろうし、ヴァリアーきたら俺がいびれるから」
「……君の個人的意見を抜きにして考慮しておこう……」

(こんな話もあったかも)






ルッスーリアを口説いた。最低男
「ルッスーリアと言ったね。君はいい目をしている。その目は君の父親よりいい目だ。
 だから、私に従えばいい。君を侮っている父親よりも私が君を上手に使ってあげよう。君の父親の命令はわかってる。私を見張れということだろ? そんな無意味な仕事を君にやらせるなんてそれこそ侮っている証拠さ。
 勘違いしないでほしい。これはお願いじゃなくて命令だ。
 わかるよ。その目を見れば。君はもう、私に従いたがってる。命令を欲しがってる。だから、私が上手に使ってあげよう。
 君は賢いからわかるね?」

(なんとも卑怯な甘言)

「人を殺す方法はたくさんある、覚えておきなさい、スペルビ」
「例えば?」
「そうだね……ルッスーリア」
「はい、テュール様?」
「ルッスーリア、君にはいつも世話になっているね」
「あら、ありがとうございます。でも、褒めても何も出ませんわ」
「何を言うんだい。君がいるというのに他に何を求める。本当に、君には感謝しているんだよ。これは本音だ。
 部下の中で、君を一番信頼していると言っても過言じゃない」
「そっそんな……もったいないです」
 ルッスーリアの手を握る。
「ルッス、これからも、よろしく頼むよ?」
「はっはい……!!」
「っと、このように、スペルビ?」
「……鳥肌たった……」

(殺し文句)






 愛について。または変について
 愛することは自然なことだと言うその口で、人を愛せと強制するのか。
 愛することが自然なことならば、いつか自然に愛せる日がくるものだろう。
 そう、今はきっと、愛するものが生まれ出でるのを待っている期間なのだ。

(早く会えるといいね)

 腕の中に閉じ込めとけばよかったね。
 だって、その瞬間しか、その子は貴方のものじゃないから。

(もう逃げ出した)

「ああ、俺はてめえが嫌いだあいつもこいつもそいつも上司もボスもその他大勢の人間も。
 なんたって、俺が愛しているのは、好きなのは、この世でたった一人っきりだからな。
 そのたった一人以外誰も愛せないようになってんだ。
 そういうもんだ。そういうもんだったんだよ、俺は。簡単で、単純で、明確で、複雑なことなんか何一つなかったんだ。
 ただその子を愛す為にう案れ手、愛す為に誰も愛せなくて、愛さなくて、愛を知らなくて、愛を学ばなくて、愛を得られなくて。
 そして、同時に俺はそのたった一人には愛されないきっとこれは今まで誰かに愛されたというのに、誰も愛さなかった罰なんだろうな。
 でも、罰でもなんでもいい、あの子に会えたという事実だけで、俺は幸せを知ったのだから」

 やあ、神様よ、あざ笑っているだろうか。
 俺が幸せだ。
 私は幸せだよ。

(そう、真実を嘯く)

 神よ、神よ、神よ。
 私という罪がお嫌いか。
 あの子という罪がお嫌いか。
 貴方がおつくりになったくせに、貴方が罪を与えたというのに。
 ああ、私のことなど本当はどうでもいいのです。
 罪の名をもつあの子のみお救いください。

(どうして、しあわせになれないのか)

 壊れたおもちゃをみおろして、そこで子供は初めて気づくのだ。

「大事だったのに」

(後悔とは後に悔いると書く)






テュールと家光(テュシャマテュ)ソリはあわない
 最近、家光が本部に顔を出す時、どこからかぎつけてくるのか、必ずテュールは顔を出した。
 少し前までのテュールは9代目の命令か、あらかさまに嫌がらせや嫌味を言う時以外は、偶然でもなければ会うことはなかったというのに、暇ならば、いや、あまり暇でもなさそうな時でもなぜかどこからかやってくるのだ。
 顔を出したテュールは、家光に用があるのかと思えばそうでもなく、ぞんざいに言葉を交わし、嫌味を言うときょろきょろと辺りを見回すと、適当にすたすた歩きだす。
 そして、なぜか扉の後ろを確かめたり、窓を開けて外を見回したり、花瓶をひっくり返してみたり、と奇行を始め、家光を混乱させるのだ。
 何をしているか聞いてみても、テュールは「別に」っと冷たく切り捨てるだけで答えず、それがますます家光を混乱させた。
 最初は意味がわからなかった家光だが、それからすぐその理由はわかった。

「テュール、今日はシャマルはつれてきてないぞ」

 その日、家光は初めて恐らく、たぶん、テュールのがっかりとした顔なのだろう表情を見た気がした。





「シャマル、たまにはテュールに会いに行ってやれよ」
「いやだ! 俺を殺す気か!!」

(最初は天然、後は計算。騙されてる)




テュールとスクアーロ(テュシャマテュ)早く腐り落ちろ
「師匠、師匠はシャマルのこと好きじゃねえのかあ?」
「嫌いだよ」
「どうしたんだい、いきなり……まっまさか嫉妬!?
 大丈夫だよ!! パパはスペルビが一番好きだから!! 愛してるから!!」
「ぎゃー! 師匠首!! 俺の首折れる!!」

 その頃のテュールはよく俺だけ見てて。
 でも、シャマルがいると、少しだけシャマルを見てた。


 息子は気づいてた。
 ただ少しだけ視線を向けて、微笑むだけの時間だったのに。

(それは刹那の事実)

「テュール、お前の嫌なこと探ししようぜ、先手俺な、生きてるところ」
「てめえを生かしてやってるところだな。完璧な俺の唯一致命的な部分らしい俺の部下がそう言ってたから間違いねえだろ?
 いっちょここで俺が完璧になるために死んでみるか?」
「……人間、ちょっと欠けがあった方が魅力的だよな、オーテュールメチャクチャカッコイー」

(某小説パロ、二人の関係が似てる)

「テュール様は車の整備ができるのよ」
「ああ、あの、師匠の生きていく上では必要ねえけどあると便利な特技かぁ?」
「しっ! 本当のことでも言わないの」
「でもよお、ルッス、師匠は車あんまのんねえし、前に乗りつぶしたベンツだって別に整備してなかったじゃねえかあ」
「そりゃそうよ。だってテュール様の整備は一度も乗ったことないあの車庫の車しか整備しないもの」
「……あー、あの………………なあ、ルッス」
「どうしたの?」
「俺、思うんだけどよお、なんで車は大事にできて人間の方はできねえんだあ?」
「あら、簡単よ、だって車はかえがきくけど、人間はかえがきかないでしょ?」
「……普通、逆だと思うぞお……」
「御曹司の態度を見てなさい。あの子も同じ気質の持ち主だから」

(物は大事に出来ても、人は無理)

「シャマル」
「……なんだ」
「もうちっと、親父に付き合ってやってくれねえかあ?」
「いやだっつっても無駄だろ?」
「おう、無駄だあ……」
「………」

(息子からお願い)

 黒髪の少年が白衣の男の膝で眠る。
 それを見ながら白髪の男は目を細め、笑いながら聞いた。

「で、そいつはいつ殺すんだ」
「……殺さない」

 白衣の男の言葉に、白髪の男は少しだけ驚いたような顔をした。
 その片腕だけを伸ばし、少年の髪に触れる。
 すると、遠ざけように医者は身を引いた。その目には警戒の色が鮮やかに宿っている。

「それは化け物だ。しかも、この時点で一番完成されたな。殺すなら今の内だぜ」
「自分をもっと大事にしてやれよ」
「自分だから言ってんだ。まってめえが殺さないっつーならどうでもいい。
 ただ、言っとくぜ。そいつの無邪気さだとかは演技だ。そういうフリしときゃいいって思ってんだよ。俺と同じ、でなければてめえが理解できないもんを知ってるもんに置き換えてるだけだ」
「……」
「言っとくが、その時期の俺はもうとっくに人を2桁殺してる」

 医者はこの世の罪を全て免除されたような愛らしい少年の寝顔を見つめた。
 その年相応の、華奢で小さな体。その肩に、背に、どれだけの血と命と罪を背負っていることか。

「どうせ、罪のねえ顔だとでも思ってんだろ? そりゃそうだ。罪なんかねえよ。そいつには、悪や罪なんて概念は存在しねえんだ。獣が獣を食らうのが当たり前。人間が他の動物を食らうのは当たり前、ソレが人を殺すのは当たり前なんだからよ。
 気をつけろ、隙を見せたら喉笛噛み千切られるぜ?」

 一瞬だけ、その少年の瞳が開く。
 その色は黒。深淵を覗き込んだような、深淵に覗き込まれたような、空虚すぎる、澄んだ瞳。
 そこには殺意もなければ警戒もない。ただ、何も存在せず、空っぽだった。
 目は心の窓と言うなれば、少年の心は深遠の奥底の虚無だろう。
 ゆったりと顔を少し動かした。その瞬間、白髪の男の手が動く。
 警戒する白衣の男とは裏腹に、その手は手近なテーブルをなぎ払った。

「それはいけない」

 優しい、諭すような声。
 テーブルの上に乗っていた食器が地面にばら撒かれ破壊され、異様な音を立てる。
 見れば、少年の手がテーブルへと伸びていた。
 机の上にあったのは、食器と、そしてケーキを食べる為のフォーク。

「それを殺すのは私だ。お前にはまだ、やらない」

 にこにこと殺気を放つ白髪の男に、考える瞬間もなく、少年の瞼が降りた。
 だらんっと存在する両腕から力が抜けた。
 見れば、いつのまにか医者の服の端を抑えている。
 それが、甘えではないことを白髪の男が告げる。逃がさないように、捕まえただけだと。

「哀れむんじゃねえよ、そういう生き物だ」

 白髪の男は笑って少年の寝顔を見ていた。

(無駄に長いパラレル。10年後バズーカの誤作動で10年前のテュルがきちゃった)

 フレームのない薄いメガネをかけ、長い髪をいつもより高めにくくる。そして、服はいつもの黒ではなくラフな白いTシャツにジーパン。
 少々その身に余りのあるものを身に付ければ体のラインはわからなくなった。
 ふと、近場の鏡を見て首をかしげる。
 そして、適当なバンダナを一枚掴むと頭に巻いて見せた。 

「おい、シャマル」
「なんだよ」
「どうやったら地味になれんだ?」
「整形でもしてこい!!」

(剣帝は何をしても派手になりすぎる)






テュールとツナ。今の人と以前の人
「貴方が化け物って言われるのがわかるような気がします」
「そんなに若く見えるかい、10代目?」
「ええ、でも、違うんです」
「ほう」
「人間は、愛情がなければいきていけない。でも、貴方は愛情が無くても生きていけるんだ。
 貴方はスクアーロさんに愛を求めるフリをしてごまかしてるけど、本当は違う。別にスクアーロさんからは愛されなくていいんだ。ただ自分が愛せれば本当は貴方は満足なんでしょ?
 愛情が無くても生きていける貴方は、やっぱり人間じゃない、化け物だったんです」
「おもしろいことを言うね、それを言ったのは君で5人目だよ」
「それで、その4人はどうなりました?」
「一人殺して1人死んで、後の2人には逃げられっぱなしだよ」
「全員殺したかと思いました。でも、なんとなく納得できます」
「なぜだい?」
「だって、貴方は化け物“だった”から、今の貴方はひどく人間らしくなりましたよ」
「それは、超直感かい?」
「さあ、経験談かもしれません。なんたって、俺にはまだ化け物に片足突っ込んでる家庭教師と部下と友達がいるんですから」
「君は、母に感謝した方がいいと思うよ」
「……なんでですか?」
「いや、君が家光似ならすげえむかついて切り殺したくなったから」
「お母さんありがとう!!」

(お母さん似でよかった!)


「つまり、テュールさんは人の心を掴むのがうまいんですよ。
 その行動がわざとにしろ、わざとじゃないにしろ」

(さらば腐れ縁より)



外道剣帝
「こいつさあ、頭わりぃんじゃねえの?」
「……なあ、俺から一言言っていいか」
「?」
「普通、剣帝って言われたら剣使うと思うだろ、普通」

 シャマルはびしっとテュールの手の中のかなり大き目の銃を指差した。
 そして、同時に少し向こうに目を向ければ額と背中にいくつもの風穴の空いた死体がうつぶせに倒れている。
 少し前に、テュールの命を狙って逃げながらこちらを狙撃するというかなりかっこ悪いが、それなりに効果のある戦法を使ってきた。
 剣が届かなければ剣帝など怖くないと笑い、その背中を見せた瞬間、なんのためらいもなくテュールは剣を手放すとヴァリアーのコートの中から銃を取り出し撃ち殺した。
 相手も驚いただろう。
 シャマルも、驚いた。
 人よりも長い付き合いの中で、テュールが剣以外を使ったところなど初めて見たからだ。
 もう、シャマルの頭の中ではテュール=剣のイメージが定着しすぎていてその手に持つ銃がどう見ても違和感がありすぎる。
 シャマルは剣帝としての誇りはないのかとか、美学とか存在しないのかとぼやいた。
 すると、テュールは手の中で銃をくるくると回しながら笑った。

「誇りだとか、美学だとか、暗殺には関係ねえだろ? たかが人殺しが偉そうに……。
 そもそも、俺が銃をつかわねえのは片腕だから反動がきついし、狙うのが苦手だからだよ。
 ちっ久々に撃ったから腕が痺ちまった……」
「いや、でも、なあ、やっぱ思うだろ剣帝=剣って、お前剣以外で人殺したことねえんだろ?」

 シャマルの言葉に、ああ、っと少しだけテュールは納得した顔をして答えた。



「そりゃ、俺が流した噂だ。別に剣だけじゃねえぞ?」

(このド外道!)

「スクアーロは猫が好きらしい」
「わかった、色々言いたいことはあるがわかった。だから近づくな」
「前に俺と猫、どっちが好きか聞いたら猫って即答されてよ」
「ほう、そうか、それで話の前後が繋がった、繋がったけど聞くぞ

 な ん だ そ の ね こ み み は 」

「似合うか?」
「似合う、似合いすぎてて怖いくらい似合う、ちょうべりいすーぱーうるとら似合う、だからこっちくんな」
「これならスクアーロも喜ぶよな?」
「お前に人間語が通じないことはわかった、あえて言えば、俺と同じ反応をすると思うぞ、寄るな」
「だけどよ、尻尾がないんのが問題だよな……」
「おお、そうか、それはよかったな!! だから、俺の前に現れるな!!」
「まあ、耳が一番猫らしいし、いいよな」
「カエレ」
「にゃん」
「……きえてください」

(間違ってる)

「シャマルやスクアーロが結婚しても私は何もとめないよ。
 子どもと孫はもらうけどね」



 医者と息子は結婚を諦めた!(ぇ

(恐ろしい)

「裏切りものを見つけるなんて簡単だよ。
 私に忠実な部下ならば、視線一つで首を捧げてくれるからね」

(本気で言ってるよ?)

「スクアーロが欲しければ私を倒してからにしなさい。
 でも、私を倒す前に私の元部下4人と、下僕3人を倒さないといけないけどね」
「てめえ、どこのRPGのラスボスだあ!!」
「おや、姫を手に入れるならそれくらい必要だろ?」

(大事なお姫様をやるものか)
「テュール、お前さ、好き嫌いとかあんの?」
「あるぜ。シャマルという女好きの猿が3日前に作ったグラタンの上にかかってるチーズの下にしいてあるマカロニを使った料理を作った料理人を食うのとか」
「遠まわしに俺をからかってるのか誤魔化してるのかどっちかにしろ」

(本音はどこ?)

「本誌の展開に混乱した管理人がテュシャマテュに逃げ回りてえみたいだぜ、シャマル♪」
「やめてくれ!!」
「悲しいことがなければもう、テュスクでもいいそうだよ、スクアーロ♪」
「ぜって拒否だあ!!」
「すごーく、不本意ながら、本誌の展開しだいでは君とかかわりを強くされるそうだよ、クソガキ……」
「……」
「私の出番が増えることはいいことだね、このままこのサイトをテュールサイトにのっとってしまおうか……」
「「「それだけはさせねえ!!」」」

(テュールダイスキ!)


剣帝には愛人とかいるんですか?


A
「いたよな」
「いたなあ」
「いたわね」
「なんでか、あいつと不釣合いなくらいいい奴ばっかだったよな。俺、酒とか飲みに言ったけどよ。美人も多いし……」
「マフィアじゃない奴もいたよな。それなりに俺かわいがってくれたしよお。4番目の奴なんか、男だけどよ、テュールより親父らしくて」
「あいつは17番目、でも、確かにあいつはなあ、顔は怖かったけどマイホームパパって感じで、しかも多趣味だったからな……相談にも乗ってもらったし」
「でも、いっつもいつのまにかいなくなってんだよな。聞いてもあいつ何も言わないしよお」
「どうせ、いつもの気まぐれだか、相手がついていけなくて逃げられたんだろ?」
「……(どうしましょう、Drシャマルとスクアーロに気に入られたからって言うべきかしら……)」

(なんとなく、お義父さんもマフィアでボスだし、愛人の話)






テュールと息子。間違った親子
「テュール、落ち着け、落ち着けよ?」
「なにいってるんだい、シャマル、私は冷静だよ」
「うわ……やばっ……口調がやばい」
「ふふふ、スクアーロだって一人前の大人だからね。こうなるのは自己責任だよ」
「テュールが常識的なことを言ってる……これは本格的にやべえ……」
「あちらのキャッバローネのボスには助けてもらったことだしね、むしろお礼を言いたいくらいだよ」
「聞いてもないこと喋り始めてる……」
「……あの子の顔に傷が残ったら、皆殺し」
「……山本、死ぬな! マジ頼む!! こいつを今とめられるのは時雨蒼燕流アレルギーだけだからな!!」

(当時のスクアーロに大ダメージ受けた)

「スペルビ、君はどれだけあの険帝という男がもたらす影響について知らなすぎる。
 いいかい、アレは唯一ボンゴレに残った守護者という肩書きだけで、それこそ本来ならばドン・ボンゴレの右側にいてもおかしくない男だ。勿論、肩書きだけじゃない、経歴も、実力も、それこそ美貌も才能もカリスマも何一つ残さず余さず大きすぎる。
 ある意味、あいつは劇薬だ。あるは毒薬だ。一滴で人を狂わせ殺す。
 だから、ドン・ボンゴレは、アレをイタリアの外に出そうとしない。それは当然なことで、哀れむことでも不思議に思うことでもない。
 それこそ、本当に、気まぐれでもあのアレが次のボス候補として誰かの名を出せばそれこそ誰もが後押しするだろう。
 すなわち、その息子である君にもそれなりの影響力があるんだよ。君があの子の傍にいるということはそういうことになる」
「俺は関係ねえ、ただ」
「ただ?」
「俺はあいつについていく、それだけだあ」
「なるほど、そういうことかい、覚えておこう」

(ザンスク風味。テュールは後々も影響強そう)




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